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第19話
湊人side
電話が鳴った。今日は確か、夕陽くんの初登校の日だ。その夕陽くんから電話があったのだが話をしてくれなくて…。
なんだか嫌な予感がして、夕陽くんのクラスに行ってみた。すると教室はざわめいていて…
「何があったのですか」
「「り、理事長っ!」」
「…っ‼︎ 夕陽っ!」
夕陽くんが床に倒れていて意識がなかった。
夕陽くんを抱き上げて保健室に運ぶ。本当なら私じゃ無い方がいいのだが、今回は仕方ない
保健室のドアをノックして、開けると驚いた顔をした矢野さんがいた。
「…矢野先生。彼をお願いします」
「理事長っ…。夕陽くんっ⁉︎」
どうやら、夕陽くんは既に保健室に来ていたみたいだ。それにしても、なんでこんな事に…。
「私もここで目覚めるのを待っても?」
「はい。勿論です…」
矢野さんは、緊張しているように見える…。
やはり、理事長という肩書きの人といるのは、緊張するのだろ……。
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