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さっきから風呂場の方でバタバタ音がする 「要ー?」 「っわぁ!」 「え、何?大丈夫?」 「だいじょーぶ、おどかさないでよー」 「・・・・・」 「颯真くんっ!?」 「ふふふ、脅かしてないけど」 「やめて!」 「あっ!」 「えっ!なにっ···?」 「何でもない」 わざわざ借りるほど観たかったのか 話題だったホラー映画 面白かったかなーとか思いつつ怖がりの要と鑑賞するそんな楽しい事はとっておいてほしいのに。 「はぁ」 「髪濡れてる···乾かしてきな」 「あー今日はいいや」 「何で?風邪ひくよ」 「うーん、乾かしてくる」 「大丈夫だよ。家の鏡からは出てこないから」 「っ!いやそれは!···わかんないじゃん」 「しょうがない乾かしてあげよう。」 「え、マジ?」 「ホラー映画1回で手を打とう」 「えぇぇ···もう当分観たくないんだけど」 「今ビクビクしながら乾かすか楽しく乾かしてあげる変わりに俺チョイスの映画を一緒に鑑賞するか、どっち?」 「・・・・・楽しく乾かす」 「それで?」 「一緒に映画観ます」 「何の?」 「・・・怖いやつ」 「よし」 「今って何やってんのかなーやだなー」 「映画館は行かないよ。クッションに埋まったり俺を盾にしようと怖がる要が見たいだけだから」 「えぇ···」

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