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第4話
「起きた?」
「あ・・・りむらくん」
起きたら、有村くんが隣にいた。
「土曜日でよかった。抱き潰しちゃった」
にこりと笑って、僕のお腹に手を当ててきて、やっとここで起こったことを思い出した。有村くんとセックスをして、意識を飛ばしたんだと思う。
「え、えっと・・・」
「無理させちゃったから動かないほうがいいよ、飲み物持ってくるね」
少し足を動かすだけで、お尻には違和感があって、気怠くて、腰も痛い気がする。こんなことになるのか、となぜか第三者な気分に浸っていた。
「はい、置いとくね。落ち着いたら、帰っていいよ。なんなら今日も泊まればいい。誰もいないから」
「え・・・あ・・・いやぁ・・・落ち着いたら、帰るよ」
「そっか」
有村くんはそう言って、僕の隣で寝始めた。僕ももう少し寝させてもらおうと寝落ちて、もう一度起きた時は夕方だった。有村くんはいなかった。置き手紙には鍵を閉めて、ポストにいれておいてと書いていた。痛いけど動く身体で、僕は有村くんの家を出た。家に帰るとなぜか有村くんが僕が泊まることを連絡していた。
僕には有村くんの行動は理解できないままだった。
人間不信の僕には好きなんて言葉は理解できなかった。
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