1 / 4
番の日常
俺はΩで、番持ち。そんでその番、、ゴホン
世界一かっこいい俺の番がこちらっ!
「レオル〜!おはよ!」
「セラ、おはよう。元気だな。」
「うん、超元気。今日の弁当も気合入れてるから楽しみにしといてな?」
「ああ、今日は早めに帰れるから、何かあるものがあれば買ってくるよ。」
「おう、そん時はまた連絡するわ。」
「そうか、じゃあ行ってくる。」
「ん、いってらっしゃい。」
チュ
俺たち番は他のとこと比べるとちょっと変わってる。
今では差別的な問題も少なくなってきたけど、完全にゼロってわけじゃない。
番に関してはまだ偏見がすごくて、番持ちの中でも俺みたいに幸せポワポワな奴は一握りにも満たない。
ほとんどの番持ちΩは家庭持ちαの愛人みたいなとこにいたり、変な趣向のやつに無理やり噛まれて玩具にされてたり、現実は悲惨だ。
その点俺は番に恵まれた。レオルは毎日俺に愛を囁くし、キスやハグも実はレオルの方が好き好んでやってたりする。
もちろん俺からも仕掛けるが、マウストゥマウスは難しいので、ノーズの先に触れる程度が多い。
そんで、そのお返しは必ずペロペロ攻撃。もう口の周りベッタベタになるよ。それが好きなんだけど。
まあここまできたら分かるかもだけど、俺らキスの回数が多いのよ。
まずおはようのチューでしょ?行ってきますといってらっしゃいのチュー。ただいまとお帰りのチューに、お風呂行ってくるねのチュー、お誘いのチューに戯れのチュー。
すごくない?こんなチュッチュするとは思ってなかったよ。
あとあれ。レオルの溺愛がすごい。受けてる俺が一番分かる。すごい。
まずレオルは俺を外に出したがらない。まあご近所付き合いみたいなことはこの辺じゃしないから別に出なくても支障はないんだけど、前回外出したのはレオルの休みが3日間取れた2ヶ月前。
必要なものは毎週業者さんに配達してもらったり、レオルに買ってきてもらったりする。
そこまでして俺を隠しておくのってなんでだろー?って思って聞いたの。
そしたら「俺の番で恋人で伴侶で好きな人だから。俺好きなものは隠しておきたいんだよ。ほら、習性 みたいなもんだ。」って言われた。
ほんと好き。
ともだちにシェアしよう!