23 / 26

4-8

「……何だ、こんな所にいたのか」 ガタンッと物音がして、肩が跳ね上がる。 「へへ……もしやと思って戻ってきて正解だったぜ。 ……あぁ、堪んねぇなぁ……この匂い」 下品た笑い声を立て、片足を引き摺りながら此方に近付いてくる。 「解放された奴らは、外で好き放題暴れまくってるぜ。……でも俺は、端からそんなもんに興味はねぇ」 荒々しく、ズボンの前を寛がせる。 「……シようぜ、葵ちゃん。他の奴らに気付かれちまう前に」 「………っ、!」 やだ……!! そう思っているのに……体が勝手に震え、どんどん熱くなっていく。 両足に力を籠め、尻を床に付けたまま後退った。 「くく……怯えきって、可哀想に。 よしよし。直ぐに気持ち良くしてやるからな」 トン、と背中に当たる壁。 涙で視界が歪んだまま顔を上げれば……直ぐそこには、男の発情したモノが。 「……や、」 生理的な、拒絶反応。 竦み上がる心臓。 何とか逃れようと、今度は四つん這いになって床を這う。 だけど簡単に腰を掴まれ、男の方へと引き戻されてしまい── 「……や……ぁああっ、……」 スラックスを下着と一緒に下ろされ、突き上げられた尻の後孔に、男のいきり立った雄が充てられる。 ……ゃだ……あぁ、あ…… 意思に反し、喜んでしまう身体── 目をギュッと瞑れば、大きな涙の粒がひとつ……溢れ落ちた。 ひゅうぅ…… その刹那──何かが、風の如く走り抜ける。

ともだちにシェアしよう!