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「……何だ、こんな所にいたのか」
ガタンッと物音がして、肩が跳ね上がる。
「へへ……もしやと思って戻ってきて正解だったぜ。
……あぁ、堪んねぇなぁ……この匂い」
下品た笑い声を立て、片足を引き摺りながら此方に近付いてくる。
「解放された奴らは、外で好き放題暴れまくってるぜ。……でも俺は、端からそんなもんに興味はねぇ」
荒々しく、ズボンの前を寛がせる。
「……シようぜ、葵ちゃん。他の奴らに気付かれちまう前に」
「………っ、!」
やだ……!!
そう思っているのに……体が勝手に震え、どんどん熱くなっていく。
両足に力を籠め、尻を床に付けたまま後退った。
「くく……怯えきって、可哀想に。
よしよし。直ぐに気持ち良くしてやるからな」
トン、と背中に当たる壁。
涙で視界が歪んだまま顔を上げれば……直ぐそこには、男の発情したモノが。
「……や、」
生理的な、拒絶反応。
竦み上がる心臓。
何とか逃れようと、今度は四つん這いになって床を這う。
だけど簡単に腰を掴まれ、男の方へと引き戻されてしまい──
「……や……ぁああっ、……」
スラックスを下着と一緒に下ろされ、突き上げられた尻の後孔に、男のいきり立った雄が充てられる。
……ゃだ……あぁ、あ……
意思に反し、喜んでしまう身体──
目をギュッと瞑れば、大きな涙の粒がひとつ……溢れ落ちた。
ひゅうぅ……
その刹那──何かが、風の如く走り抜ける。
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