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私を誘うその隙間

褌の白い布をゆっくりと押し分けて優しく指が差し込まれる。二つの膨らみを撫でその奥の慎ましやかな窄まりをつつくと甘やかな吐息を漏らす。 蕾の柔らかさを指先に感じながら反対の手で胸の頂を転がす。うなじへ舌を這わせるとその先をねだるよう首を傾げ、白い首を晒した。 期待に応え、首筋を舐め上げて耳朶を舌で擽ると 焦らさないで そう言葉にできない君が潤んだ瞳で訴える。物欲しげな唇にイタズラを仕掛けた。 身を捩り更なる快楽を求めて縋り付き、腰を揺らす姿はいつまでも見ていたいほど妖艶だ。 だが私のものも張り詰めている。 先を急ぎたいのは自分だけじゃないと気づいた君はあえて身を離し、着物をはだけて褌を緩めた。 緩めただけの白い布は肝心なところを隠しながら中に入れと命令をする。私は抗いがたい命令に従い、秘められた神聖な場所にむしゃぶりついた。 熱い喘ぎを堪能しながら性急にほぐしていく。 上気した切ない顔で睨みつける君に促され、ゆるゆると楔を打ち込んでいく。 毎晩のように私を受け入れるそこは熱く潤み、絡みついて奥へ奥へと誘い込む。 最奥に達したとき、君は縋り付いて身を震わせた。 気持ちよかった? そんな問いかけに真っ赤になって俯く君。いつまでも照れ屋な君が誰よりも愛おしい。 小刻みに揺らしながら落ち着くのを待って次は激しく内壁を擦り上げた。 春先の肌寒さなどとうに忘れ、互いの汗ばんだ肌を押し付け合う。 君の全てが愛しい。 君も同じ気持ちであって欲しい。 愛している、と言えない唇が形ばかり動いた。 分かっているよ。 君が私なしではいられない事は。

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