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第34話〜どこ〜

〜晴也side〜 朝起きて気づく。 南がいない… トイレか?と思い向かうがいない。 家中探してもいなかった。 どこに行った? そして昨日南に渡した紙とペンが置いてある机に目が留まる。 何か書いてないか…?と思い見てみて、予想が的中してしまった… 『ハルへ。 きゅうにいなくなってごめんなさい。ぼくはこのいえを出ます。りゆうは言えません。けどきらいになったわけじゃないからね。 あと、かぎをかけずにいえを出てごめんなさい。 何かぬすまれたものがあったらここにれんらくしてください。 南より。』 ひらがなだらけの字。 南はこれを書いてる途中泣いていたのか紙が所々でこぼこしている。 どうしたんだろうか。 昨日南が話してくれた過去のことを気にしてるのか?と思ったが違うだろう。 どうしよう どうしたらいいんだ この静かな家にインターホンが鳴る。 「やっほー!南ちゃんは元気ー?」 そこには俺の友達、奏斗がいた。 「なぁ!どうしよう、南がいなくなったんだ! どうしたらいい?どうすればいいんだ?!」 「わーお、すごい焦りっぷり。 まずは落ち着こうよ。そんなんじゃ大切なことも見逃しちゃうでしょ。」 「…ッあぁ。」 助かった。 奏斗が来てくれなかったら俺は家を飛び出して食わず飲まずでずっと探し回る所だったかもしれない。 俺は珈琲を飲んで落ち着いたあと、何があったか奏斗に説明した。

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