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運命の番にマッチングシステムで出会って幸せになるお話

異世界へのホールが発見されたのはもう500年も前。そこから異世界間交流なんかが行われて、ついでに自動翻訳機の開発も進んで言葉と種の壁はあっという間になくなった。でもやっぱり差別なんかはあって力が弱い人族は獣人とかエルフとかには少しバカにされてる。人口の7割は人族なのにね! 俺の名前は小野田千央(ちひろ)。日本生まれ日本育ち日本在住の人族の日本人。年は26歳で仕事は会社とかには入らないで個人でプログラマーをしている。ちなみにΩ。 性別には男女の他にα、β、Ωってのがあって9割はβ。残りの1割にαとΩが半々くらいかな? βはまあ一般の人。普通に男女で結婚して子供が産まれる。まあ同性愛者もいるけどそこに子供はできない。一方、αは男女関係なくΩを孕ませられるしΩは男女関係なく子供を孕む。 αは容姿端麗で能力的にも優秀なものが多くて社会はαが動かしているようなもの。Ωはまた特殊で身体的に成熟したΩには三ヶ月に一度ほど発情期というものがあって発情期になるともうとにかくエッチな気分になる。しかも発情期のΩは強烈なフェロモンを出してαだけじゃなくてβさえも性的に誘惑する。意思が弱い人は理性がぶっ飛んでΩを犯しちゃうらしい。フェロモンを抑える抑制剤っていうのがあるんだけどやっぱり完璧じゃないから普通に働くのは難しい。Ωは社会的には弱者だ。 αとΩには番っていう契約があって発情期中のΩの項をαが噛むことで成立する。そうなるとお互いにしか発情しなくなるからΩは早めにαと番うことが勧められている。でも厄介なのが運命の番ってやつ。一目見ただけでこの人!ってなるらしい。そのときに別の番がいたとしてもね。番の契約は一方的にαからのみ解除できて解除されたΩは悲惨な末路を辿る。自殺したり精神的に病んじゃったりね。逆にαが運命の番を見つけてそのΩが既に番ってた場合奪おうと相手のαに危害を加える場合もある。まあ、運命の番に自然に会うことなんて中々ないのだけど。だって人種も国籍も関係ないからね!でもやっぱりこんなトラブルないに越したことはないから世界各国は話し合って番のマッチングシステムを作った。12歳にする一斉検査でαかΩって分かった時点でこのシステムに登録して運命の番の可能性がある相手をシステムが探してこの人そうかもよーって人がいたら会うって感じ。本人の意思だけどね。ちなみに俺の両親は運命の番で50も超えてるくせに未だにラブラブでそれを小さいときから見ている俺もやっぱり運命の番に憧れて積極的にこのシステムは利用してる。でも26歳になる今も会えずじまい。何人会ったかなんてもう覚えてない。世界中飛び回ったのに!そんな乙女的な考えだから未だに童貞で処女。おもちゃはカウントに入らないよね? そんな俺に連絡が入ったのは二週間前。システムが見つけた今回の相手は日本に住む狼の獣人で男。これって結構珍しいと思う。確かに人種は関係ないけど7割は人族だし俺も人族以外とマッチングしたのは初めて。しかも獣人は人族を下に見てるとこがあるからちょっと苦手だし迷ったけどこれが運命の番だったらってことで会うことにした。 マッチングシステムでは種族と性別しか分からないからその後、メールとかで連絡を取り合って会う前に名前とかを聞いて会うのが普通なんだけど今回は会う場所を指定されただけ。ちなみに場所はお高めの料亭なのだけど当日名前も分からないし緊張していた俺は結構早めに着いて待ってた訳。で、とうとう相手と対面することになったのだけど。 もうね!ビビっときた!これが運命かって! なんて説明したらいいか難しいけどとにかくこの人!絶対この人!って感じ。 入ってきた相手は俺よりだいぶ背が高くて、短めの銀髪に同色の耳、瞳は琥珀色のイケメンでお尻にはフサフサの尻尾が生えてる。 紺色のスリーピースのスーツをきっちり着込んでとにかくすっごくかっこいい! 「小野田千央26歳です!」 思わず立ち上がって挨拶したら冷たい目で睨まれた。なんで!?お互いあのビビっときたやつ感じてるんじゃないの!? 「ノアだ。」 え、それだけ?すごく無愛想だ。俺だけにこにこして馬鹿みたいじゃないか。緊張してるのかな? 「えーっと、お年は?」 「23。」 まさかの年下だった。一緒ぐらいか少し上かなって思ったのに。 「年下なんだね!じゃあタメ口でいっか。俺のことは千央でいいから。えと、ノアは何してる人?俺は家でプログラマーしてるんだ。Ωだからやっぱり勤めるのは難しくて。」 「父の会社で働いている。行く行くは会社を継ぐことになると思う。」 「へー、次期社長なんだ!すごいね!うちも小さいけど会社経営してて、あ、でもうちは兄さんがαだから兄さんが継ぐんだけどね。俺は次男だから結構自由にさせてもらってる。ノアはシステム使うの初めて?俺はもう何回使ったか忘れちゃった。色んな国行けて楽しかったけどね!旅行は好き?俺的には異世界のコール市ってとこがおススメ!海が近くて魚が美味しいんだよ。異世界の魚ってすごいよね。見た目ちょっとグロテスクなんだけど食べると結構繊細な味で美味しいから不思議。」 俺がそこまで話し終わるとノアは堪え切れないように笑った。よかった、やっぱり緊張してただけみたい。でも俺なんか変なこと言ったかなあ?それにしてもノアは笑うと可愛い。尻尾もちょっと揺れてるし、うー、触りたいけど初対面でいきなりそんなことしたら失礼だしここは我慢しなくちゃね。 「千央はよく喋るな。ここも料理が美味いんだ。魚が好きなら気に入ると思う。」 どうしよう。自分で千央って呼べって言っといて名前呼ばれただけでどうにかなりそう・・・。顔赤くなってないよね? 「あ、ごめん俺ばっかり喋って!そうなんだ!料理楽しみ!」 「全然。俺は話すのがあまり得意じゃないからむしろありがたい。システムを使うのは初めてなんだ。勉強ばかりだったし入社してからも忙しかったから。旅行は・・あまり行ったことがない、かな?」 年上なのに全然余裕なくて恥ずかしい。ノアの方が落ち着いてて年上みたい。 そんなことを考えていたら料理が運ばれてきた。ランチなのに結構なボリューム。九つに仕切られたお重の中に綺麗な料理が並んでる。それに焼き魚に蟹が乗ったご飯に茶碗蒸しまで、どれも美味しそう。 とりあえず蕪の餡掛けから口に運ぶ。優しい味に思わず頰が緩む。 「美味しい〜!」 色んな料理に手を伸ばし味わいながらふと視線を上げるとノアが目を細くして微笑みながらこっちを見ていた。がっついてたからちょっと恥ずかしい。というか尻尾めっちゃ振ってる!可愛い! 「気に入ってくれたみたいでよかった。無理して全部食べなくていいから。」 「うん、ありがとうノア。」 それから俺達は食事しつつ色んな話をした。ノアは家庭のことはあまり話してくれなかったけど、休日はジムに行ったり読書したりして過ごすことや、やっぱり魚よりお肉が好きなことなんかを教えてくれた。たまたま好きな作家さんが同じで本の話は結構盛り上がった。あとノアはすごい気遣いできる。俺の飲み物が少ないのを見てすぐに店員さんを呼んでくれたり、無理して食べてないかも何回か聞いてくれた。俺は結局ご飯半分と料理も少し残しちゃったけどノアは綺麗食べ切ってた。魚の食べ方が綺麗で驚いた。 時計を見ればあっという間に2時間経ってて名残惜しいけど今日のところは帰ろうと会計に向かった。 「お代はもう頂いております。」 「え!?」 ノアさっきお手洗いって言って席立ったけどまさかそのとき? 「だめだめ!ちゃんと払う!」 「いいから。ここを指定したのは俺だし。」 「でも俺の方が年上だし・・。」 「年は関係ない。今日は楽しかったし払わせて?」 楽しかったのは俺も同じだけどあんな微笑み向けられたら誰だって断れないと思う。 外に出ると少し立ち話をして連絡先を交換した。 「俺車だから送って行く。」 「いや、あの俺は近くで用あるからここで大丈夫!でもありがとう。」 あ、ちょっと残念そう。耳垂れてる。残念がってくれてるのすごい嬉しい。 「そっか。じゃあここで。」 「あの!また会ってくれる?」 「ああ、また連絡する。」 そう言うと俺の頰をスッと指でなぞってノアは駐車場へ歩いて行った。何今の!あー、顔熱い。 ノアの背中を見れば尻尾がまた揺れてる。もう、かっこいいのに可愛いなんてずるいよ。俺はすっかりノアのことが好きになっていた。 ホントは用事なんてないけどこれ以上一緒にいたら本当にどうにかなりそうだったので俺は楽しかった時間を噛みしめつつ歩いて帰った。 * それから、ノアは忙しいのか中々ゆっくり会えることはなかったけど少しだけど時間を作ってくれてお茶したり、寝る前に電話でおやすみって言ってくれたりしてくれて俺のテンションは最高潮だった。 俺はもちろん好きだけどノアだって悪くは思ってないよね?だって会えば笑顔見せてくれるし尻尾ブンブン振ってるしおやすみの声だってあんなに優しい。 それに俺は出会った瞬間のあの感覚は絶対に運命だって思ってる。 それなのに急にノアからの連絡は途切れた。一週間二週間、とうとう一ヶ月経った。何度かメールや電話したけど電話は出ないしメールはたまに返ってきたかと思えば忙しいからの一言。あんまりしつこくするのもと俺からも連絡は控えた。寂しかったけどノアの忙しいっていう言葉を信じて俺は待ち続けた。 そして更に一ヶ月が過ぎるころ、お風呂を上がって水を飲んでたらスマホの着信音が響いた。表示を見ればノアだったので俺は慌てて通話ボタンを押した。 『ノア、久しぶり!元気?』 『ああ、忙しくて。今時間いい?』 なんだろう、嫌な予感がする。ノアの声も元気がない気がする。 『うん、時間は大丈夫・・・。』 『千央とはもう会えない。』 嫌な予感って本当に嫌なときだけ当たるんだ。 『な、なんで?』 『俺本当は婚約者がいるんだ。だから千央とは遊びだった。騙すようなことして悪いけど。』 嘘だ。だってあんなに嬉しそうに笑ってくれていた。それに、それに俺達は・・・ 『俺達運命の番・・だよね・・・?」 『・・・俺はそうは思わない。じゃあ。』 それを最後に電話は切れた。かけ直したけど着信拒否されたのかメッセージが流れる。 運命だと思ったのは俺だけだったの?じゃあなんであんなに優しくしたの?なんで泣きそうな声でさよならしたの? 涙は次から次へ止めどなく溢れ床を濡らした。俺があんなに待ち望んだ運命はあっさりと俺の手から零れ落ちていった。 * 季節は巡って春になった。ノアと会ったのは去年の春。もう一年経ったなんて信じられない。 あれから俺は丸々三日は泣き続けた。仕事も二ヶ月は手につかなくて個人でしていた仕事の契約は3件ほど切れた。 あれからもシステムからマッチングの連絡が何回か来たが全て断っている。ノア以上の人に会える気はしなかったから。でももうノアに会うことはない。婚約者ともう結婚したのだろうか? 俺はふと運命の番にと貞操を守っていたことが馬鹿馬鹿しくなって、αとΩ専用の出会い系サイトに登録した。これは発情期のΩが性欲を発散するためのようなものだけど知り合いにはこれがきっかけで番になった人もいるし俺もそろそろ発情期が来る。番になる気はないけど発情期を乗り切るのとさっさと貞操なんて捨ててしまおうと3歳年上のαと3日後に会う約束を取り付けた。 約束の日丁度発情期が始まった。流石にこのまま行くのは危ないので抑制剤を飲みタクシーで待ち合わせの駅へ向かう。飲んだ抑制剤は弱いけどホテルは駅からすぐ近いし大丈夫だろう。 駅に着き目印の青いポケットチーフを探せばすぐに見つかった。 「あの、悠さんですか?」 スマホを見て柱に寄りかかっていた男性は顔を上げて俺を見るとニッコリと微笑んだ。黒髪で背が高くて少しタレ目のイケメン。ジャケットに下はジーンズでラフだけど洗練された雰囲気で大人な男性って感じですごくかっこいい。 「千央君?悠です。よろしく。こんな可愛い子が来てくれて今日はラッキーだな。」 「そんな・・可愛くなんかないです・・・。」 「恥ずかしがるのも可愛い。それに・・・もういい匂いがする。」 そう言って悠さんは俺の首に鼻を寄せた。発情期にαに近付くことはなかったので耐性のない俺は悠さんから香るαのフェロモンに頭が少しクラクラする。 「あっ・・・」 「千央君?辛そうだしもう行こうか。」 「はい・・・」 思わず声を漏らすと悠さんは微笑んで俺を見つめる。 そうして俺達はホテルへと向かった。歩いて3分ほどの距離が遠く感じる。 「千央君はこういう出会い系みたいなので会うのはあんまり経験ない?」 「あんまりというか初めてです。あのそのセックス自体初めてなんです。もう27なのに変ですよね?」 「そんなことないよ?でもなんで急に?」 「運命の番にって思ってたんですけどもういいんです。俺は思ってても向こうは違ったみたいだから。」 「そっか。じゃあ今日はうんと優しくしないとね。」 そう言って自然と腰に手を回される。なんかもうこのまま身を任せたい。ホテルが見えた所で思わず悠さんにすり寄ってしまう。 「千央君・・可愛い。我慢できないの?もう着いたからね。」 そう言ってスルリと腰を撫で上げられると思わず声が出てしまう。 「んうっ・・・」 「そんな声出されたら我慢できないな。ね、千央君キスだけ・・・」 そう言って顔が近付いてくる。目の前にいるのは悠さんなのに俺の頭に浮かんでくるのは・・・。 ゆっくり目を閉じた途端強い力で引き寄せられた。 「千央に触るな!」 声の主はずっと俺の中から消えない大好きな人。綺麗な銀色を持つ狼の獣人。 「なんで?ノア・・・?」 ノアは俺を強い力で自分の腕の中に閉じこめる。 なんでいるの?婚約者は?色々なことが頭をぐるぐる回る。 「ああ、君か。千央君の運命は。」 悠さんは口に笑みを浮かべてノアを見ていて、ノアはグルルと喉を鳴らして悠さんを威嚇している。まるで本当の狼みたいに。 「怖いなあ。まだ何もしてないよ。千央君良かったね。でもまた振られたら僕のとこにおいで?慰めてあげるから。じゃあね狼君。」 そう言うと悠さんは出会ったときと同じようにニッコリ笑って俺達の前から去っていった。 ノアは俺の腕を引いて駅の方に歩いて行く。こちらには振り向かないし一言もしゃべらない。腕を外そうとしたけどビクともしなくて俺は黙ってついて行くしかなかった。 駅から少し離れたところに停めてある車に俺を乗せるとノアは俺の肩を掴む。 「千央!なんであんなとこに!」 なんで?それはこっちの台詞だろう。怒りを覚えた俺は掴む手を振り払って大きな声で叫ぶ。 「俺がどこでなにをしようとノアには関係ない!俺達はただの知り合いで付き合ってもない赤の他人だ!」 正直体は辛かった。悠さんでも頭がクラクラしたのにノアに抱きしめられたときの香りは更に強烈だったから。でもノアには・・・ノアにだけは縋りたくなかった。 琥珀色の瞳は悲しそうに俺を見つめる。まるでフラれたみたいに。でも違う、ノアは俺を捨てたじゃないか。 「俺は遊びだって言って一年も経って急にこんなとこ現れたかと思ったら悠さんから俺を奪って、ノアは俺をどうしたいの?俺のこと好きなの?何も言わないなら俺は今から悠さんのとこに戻る。」 車を降りようとするとシートに押さえつけられて噛み付くようにキスをされる。全然優しくない自分本位のキスだけどノアの気持ちは痛いほど伝わってきて俺はノアの首にそっと手をまわした。 口を押し開くように舌が入ってきて口の中を余すとこなく舐め上げると名残惜しそうに唇が離れていきノアの琥珀色の瞳と目が合う。 「好きだ、好きなんだ千央。千央は俺の運命だ。誰にも渡さない。」 やっと言ってもらえたずっとずっと欲しかった言葉。 俺もって返したかったけど涙は溢れ続けてヒクヒクと上手く息も出来なくて、そんな俺をノアはあやすように瞼にキスをたくさんしてくれた。 「千央・・・こんな香り嗅いだら我慢できない。」 本物の獣のような鋭い瞳で射抜くように見つめられる。俺も限界。ノアに、目の前の逞しい体に抱かれたくて俺はコクリと頷いた。 どこに行くか分からないが車での移動中ノアはずっと俺の手を握っている。片手で運転すると危ないって注意しなきゃいけないのにもはや抑制剤が意味をなしてない俺はノアを見つめることしか出来なかった。 高級そうなマンションの地下駐車場に車を停めると俺の手首を掴みすぐにエレベーターに乗せられる。エレベーターの中でも唇を貪られて気持ちよくてまた涙が溢れた。部屋に入った途端に抱き上げられてベッドに乗せられたかと思うとノアは俺に覆い被さり首筋に吸い付く。 「あっ、待ってノア・・シャワーとか・・・」 「こんないい匂いなのにシャワーなんか浴びたらもったいないからだめ。」 ノアは俺の服をやや乱暴に全て脱がし全裸にすると自分も着ていたジャケットとシャツを脱ぎ床に投げ捨て上半身裸になる。ノアの体は引き締まった筋肉に覆われていて、ペラペラの俺と全然違う。脱いだ途端ノアのフェロモンが強くなって俺はどうしようもなくなる。ノアに見惚れていたら膝を掴まれ足を大きく開かれる。ずっと立ちあがりっぱなしで我慢汁をダラダラ垂らす俺のモノも既にグショグショに濡れた後孔も全て見られてしまう。 「千央すごい・・・。前も後ろもグチャグチャだ。」 「あっ、やだ・・あんまり見ないで・・・」 「なんで?千央の体やらしくてすごく綺麗・・・」 * 「あっ、あっ!またイクッ・・・!」 もう何度達したか分からないほどノアに翻弄されている。四つん這いにされノアに覆い被さられ揺すられると獣の交尾のようで興奮する。項に顔を埋められると熱い息がかかりそれさえも気持ちいい。 「千央・・・噛むぞ?誰にも渡さない、俺のものにする。」 「うん、うんッ!噛んで?ノアのものって印付けてぇ・・・」 「千央ッ・・・!!」 「やああぁあああぁ・・・!!」 痛いはずなのに噛まれた瞬間俺はイッてしまい後ろにいるノアを締め付けると、ノアも短い唸り声をあげて俺の中に何度目かの精を放った。 それから一週間俺達は互いを求めて体を何度も重ねた。 やっと落ちついたと思ったらノアにアフターピルを渡されて俺は子供欲しくないのとまた泣いてしまったけど、最低一年くらいは俺を独り占めしたいってノアが顔を赤くして言うから俺は笑ってしまった。まだ出来るかも分かんない子供に嫉妬するなんてノア可愛すぎじゃない? その後、中々結婚を許してくれないノアのお父さんに俺がしびれを切らしてブチ切れたり、婚約者と一悶着あったり、生まれた子供の髪が金色で不貞を疑われたりするのはまた別のお話。 運命の番にマッチングシステムで出会って幸せになったお話しはこれでおしまい。

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