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第41話

ふとんに寝転ぶなり、腕を差し出す。 「ほら、こいよ。」 「失礼します。」 嬉そうにすり寄ってきた三条は頭と肩で腕を挟んだ。 乗せたって良いのに長岡の腕を考慮して体重をかけたりはしない。 律儀な子だ。 「あの、腕痺れませんか…?」 「それが良いんだろ。 遥登と寝てるって痛感する。」 三条を腕枕するから痺れる。 それが良いんじゃないか。 三条の口角が僅かに動いた。 ほんっと、わかりやすいな 指通りの良い髪に指を絡ませて遊んでいると、三条はその手をとって平に吸い付いた。 緩む口角が抑えきれない。 なんだこの愛おしい生き物は。 「10連休最高。」 「はい。」 吸い付かれた手に吸い付き、再度その手を三条の唇に押し付ける。 間接キスには間接キスを。 棒の様な脚を両脚で挟んで、三条が微睡む迄恋人同士のスキンシップを楽しんだ。

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