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第82話
「あつ…」
ムシムシしているだけで気温自体は高くはない。
扇風機で空気を循環させていたが、セックスも相まって長岡は汗を一筋流した。
三条も髪を額や頬に貼り付けて揺さぶられている。
言葉通りいちゃいちゃと恋人同士の触れ合いを楽しんでいると、次第に遥登の目がとろんとしてきて今はベッドの上ですっかりとろとろだ。
これだからとめられない。
腰の動きを止めその髪を梳くと、子供体温に熱が籠っている事に気が付いた。
「クーラーつけるから一旦抜くな」
「…なん、で……」
「なんでって、あちぃだろ。
こんな汗かいて。
除湿するだけだ」
とろんとした目は好色の色を濃く滲ませ、男を誘惑する。
「このまま……」
遥登の甘い声。
快感にとろけた顔。
お強請りをするアナルと、腕に触れるアツい手。
こんな可愛いお強請りをされて、それを飲み込まない訳がない。
ぐっと奥歯を噛み締め、また腰を使う。
真っ白な足がシーツをかいた。
「まさ…ね、さ…ァ…きもち……ぃ…」
細っこい腰を鷲掴み、乱暴に揺すられても三条は気持ち良いと喘ぎ欲と汗に塗れていく。
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