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第126話

目が覚めると長岡が抱き締めてくれていた。 何時もの事だけど、それが嬉しい。 だって今日は平日だ。 会えない筈の日。 もう気持ち悪さも手足の軽い痺れもない。 迷惑かけちゃったな… 自宅には、泊まるとだけ連絡をした。 体調が良くないなんて心配はかけたくないし、それに… それに 綺麗な顔にそっと触れた。 体温の低い恋人は冷房で冷やされ冷たくて気持ち良い。 今度は胸に触り心音を感じる。 長岡が生きている音だ。 サイドチェストの上のライトは付けっぱなしでぼんやりと辺りを照らしている。 冷えピタやスポーツドリンクがその隣に置かれているのに気が付いた。 ふとんに入る時にはあっただろうか。 優しい人だ。 本当に。 三条は胸に顔をくっ付け甘えた。 今だけは独り占め出来る。 今だけは俺だけの 「ん"ー…、はる」 「はい…っ」 違う。 寝言だ。 「…は…、る」 あぁ、すごく心配をかけてしまった。 迷惑をかけてしまった。 だけど、この優しい人はなんて事ないと笑い飛ばしてしまう。 見た目もそうだが、大きな人だから。 「ありがとうございます。 正宗さん」 チュ

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