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アカバレって、マ? Seite 4
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「友達に返信してた」
動揺しているのを悟られないよう、壮馬に背中を向けたまま話す。
あっぶねー!卑猥な画像見てなくて良かった…!
メッセージ画面なら細かいし、その距離からなら見えていない、はず…だよな…?
「えー、俺カレー作ってたのに。紘汰ひどいよ~」
ベッドで寝ている俺の後ろに、横になる壮馬。
「なんで壮馬も来るんだよ」
「俺のこともかまって欲しいなー」
「もっと感情込めて言ってくださーい…ってちょっ!!やめろよ…!!脇弱いの知ってるだろ…!?」
脇をくすぐってくる壮馬。
俺より壮馬のほうが体格は良いけど、その気になれば逃げられる。でも壁と壮馬に挟まれた今の状態では少し難しい。
壮馬め、イケメンのくせに考えることが姑息だな!!
「あはははっ、もう、無理だって…!ギブ!ギブ!」
壮馬のくすぐりから解放される。
10分くらいやられていた疲労感だ。
「ひー、お腹痛い…」
「そんなに楽しかったんなら、もっとしてあげようか?」
「よしご飯食べよう」
腹立つから、壮馬のカレーは具無しカレーにしてやるか。
「俺準備するから、壮馬は座ってて」
「えっ、いいの?じゃあサラダだけ出しておくよ」
「お待たせ~」
「ありがとう。時間かかったけど大丈夫?」
持ってきたカレーをテーブルに並べる。
「…ちょっと紘汰。これは?」
壮馬気づくの早すぎだろ。って当たり前か、俺のカレーと比べて、圧倒的に具が無いもんな。
「んー何が?いただきまーす!」
「…いただきます」
食べ始める壮馬を見て、ちょっと大人げなかったかなと反省し始める俺。
ふとタクミくんとの会話を思い出す。
“俺はイケメンにあーんしてもらいたい”
……これだ!!!
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