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第22話

-声が聞こえる。 廊下をヨロヨロと歩いている俺の耳に、それは聞こえてきた。 立ち止まり、周りを見回す。 廊下の突き当たりの部屋のドアが少し開いていて、声はそこから聞こえているような気がする。 (あの部屋は………) 駄目だ。 (………兄貴の部屋だ) 近付くな。 頭の中で警報が鳴る。 しかし、俺の足は自分の意志を無視して動き、その部屋へ近付いていく。 -その部屋は兄貴がお仕置き部屋と呼んでいる場所だった。 普段は鍵をかけて閉まっているドアがかすかに開いている。 声はそこから聞こえてくる。 (………まさか……) 俺は開いているドアの隙間からそっと中を覗いた。

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