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12月 part2-8
「あ……あっ………えっ、なにこれ…あ…っ」
次の瞬間、七星の表情と声色が明らかに変わった。
探り当てた、少し固く膨らんだ場所。ここが前立腺なのか。優しく撫でながら、七星の様子を観察する。
「気持ちいい?」
「分かんな…です……ちょっ…と待っ…ああ………んっ」
分かんないって、七星は言うけど。
七星の、ゆっくりと硬度を増し、勃ち上がってきているし。身体を桜色に染めて、じわりと汗ばむほどに熱くして。眉根を寄せて、目を潤ませて、ほおを上気させて、眼鏡がずれるくらい首を振って…
気持ち良がってるだろ、明らかに。
「あ……拓叶さ……ん…」
七星が両手を伸ばす。俺が身体を倒すと、腕を背中にまわし、しがみつく。まるで、溺れてしまいそうな身体を繋ぎとめてるみたいに、強く。
俺の普通の嗅覚でも感じる、七星の汗の匂い。なんだか香水みたいだ。
「あ………あぁ…、たく、と、さ…」
いつもと違う、少し高くて掠れた声。そんな声で名前を呼ばれ、理性が吹っ飛んでいく。
「ごめん、もう限界。入れていい?」
七星がうなづいたのを確認して、俺は慎重に、ゆっくりと指を抜いた。
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