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拓叶のプレゼン4-2

「次に、料金についてです。 今、考えているのは… 【カクテルの代金+チャージ料】 チャージ料とは席料のことで、ざっくり言うと、『お店に入って、座った時点で発生する料金』のことです。 この場合は、猫たちと同じ空間にいる料金、といえるかもしれません。 例えば、カクテル代がだいたい500〜1000円、チャージ料を500円とすると、客単価の平均は2000円くらいになるかと思います。 チャージ料は、猫たちの食事やおやつ、病院代、予防接種代などにあてる、と説明し、お客様に理解していただきたいと考えています。 猫カフェといえば、滞在する時間で料金を決めることが多いのですが、バーであることを考えると、こちらの方がいいと考えました」 料金設定は難しい。 安すぎると、客単価が下がり、利益が出ない可能性がある。しかし、高すぎると、狙っている客層に届かない可能性もある。 実際には、ひとつひとつのカクテルに対して原価計算を行い、値段を決めなくてはならない。 今までは、雇われの身だったので、そんなことを考えたこともなかった。 企画書を作成しながら、一番思い悩み、経営の難しさを感じたのは、ここだった。未だに結論は出ていない。 世の中の経営者たちも、こんなふうに、迷い、悩みながら、自らの店を経営しているのだろうか。

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