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恋人編 第5話-4

「あ…、あの、大輝…」 背中を冷や汗が流れ落ちる。やばい、大輝…すっげー怖い顔してる。めちゃくちゃ怒ってる。 なんか…なんか言わなきゃ。 「あのさ、とりあえず話を…」 「聞きたくない」 無表情のまま冷たく言い捨てて、俺に背を向けて、大輝は行ってしまった。 目の前が真っ暗になった。 追いかける事なんてできなかった。 大輝の心を傷つけてしまったんだ。俺が。 「俺…最低だ」

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