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恋人編 第7話-1 大輝side
悠斗の家から徒歩3分の公園。悠斗はスウェットの上下で、スマホを握りしめて走ってきた。
電灯に照らされた悠斗は、両手を膝に置き、息を整えようとしている。俺を見上げた顔は、今にも泣き出しそうだった。
…ごめんな、悠斗。そんな顔させてしまって。
「っごめん、大輝、俺、おまえに謝……っ」
言いかけた悠斗の唇を、自分の唇で塞ぐ。
顔を離した俺は、驚いた悠斗の顔を見ながら、ため息をついて言う。
「…おおかた、あの三つ編みの子が、音楽室でひとりでご飯食べてるの知って、寂しそうだから一緒に食べてあげよう、みたいなことなんでしょ?」
「うっ…」
「さらに言うと、うちの学校の芸術の選択…美術・音楽・書道…の中で、1年の頃からずっと、悠斗は美術選択だよね。しかも、音楽室は特別教室棟の3階の奥だから、偶然行くなんて不自然だ。
んで、ここ数日の悠斗の挙動不審な感じからして…呼び出されて、告白でもされた?」
「な…!?」
淡々と言う俺の顔を見て、絶句する悠斗。
あーあ、引かれちゃったよ、もう…
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