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第12話
「…あ、それ…付けてくれたんだ」
「…うん。どうかな?」
「…やっぱり…思った通り、似合う」
「…ありがとう」
「…あ、あの…今度、映画にでも行かないか?一緒に……休日にでも…」
「…いいの?」
「…え?」
「…いや、ボクも誘いたかったけど…眞司、モテるだろうからきっと当然、彼女がいて休みの日はデートをしているんだろうなと…」
「ないない、いないよ。彼女なんか」
「…え、嘘。本当に?なんか意外。眞司、格好いいからてっきり…ボクが女性なら絶対、眞司の事を放っておかないけどな」
「………え……っ」
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