「………すごい格好だね」 「……………」 「真っ裸で、足を広げた状態で睨んでも、滑稽なだけだよ」 「……………」 「…何？ボクがこんな性格で、騙されたって怒っているの？騙される方が悪いんだよ。ま、ボクのこの外見に騙される人は多いけどね。君のお兄さんだけだよ、騙されなかったのは…ボクも騙されなかったけどね…あの、外面のいいインテリメガネには」 「………え」 「…言われなかった？お兄さんに。ボクに気を付けろって」 「………あ…」 「…言われたんだ？でも、ボクを信じてくれたんだね。嬉しいな…」 「…あ…止め…止めろ…」 「…どうして？…あ、分かった。恥ずかしいんでしょ？」 「…ぁ…違う…寒気がするんだよ…ぅ…お前に触られると…お前に…ぁぁ…触られる位なら…ぅ…他の…ヤツに触られたほうが…ぅぅ…っ…まだ…マシだ…」 「…そうこなくっちゃ…やっぱり眞司はボクを楽しませてくれる…最高だね」 「…ああ…っ…いた…痛い…っ!!」 「嘘を吐かないでよ。いつもこうやって乳首とペニスに付けたピアスを引っ張ってやると涙を流して喜ぶくせに」 「…だ…誰が!!…あぁ…っ!!痛いっ!!止めろ!!」 「…本当、残念だったよね。せっかくあのお兄さんから逃げられたと思ったら、ボクに捕まっちゃってさ。ボクは信士のお兄さんみたいに甘くないからね。絶対に、逃がさない。覚悟、しとくんだね」 「…あぁ…っ…ふざ…ける…ぅ…な…っ…こんな…ぁ…事…っ!!」 「…あ、いっけない。約束があったんだ。」 「………ぅ…っ…」 「…そんな物足りないような顔、しないの。続きは帰ってきてからしてあげるからさ。着替えて…あ、その前に、身体を綺麗にしないとね。流石に、その格好のままっていうのも…ね」