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第26話

※ここから性描写を含むようになります …まただ。最近おかしい。 自分の下着の中身をチェックすると、なぜかべったりと白いヌルヌルした液体が付いている。 アシュリーと付き合うようになって3ヶ月。とはいえ、スキンシップが増え、たまに口を軽く重ねる以外は、今までと同じ生活が繰り返されている。 最近変わったことといえば、ノアではなくアシュリーが勉強を教えてくれるようになったことだ。アシュリーの教え方は、とても丁寧で優しい。 教えた後は、その日出来なかったことを復習できるように、綺麗な字でわかりやすく、その日のポイントをまとめてくれる。 外にもたまに出るようになった。レオが遊びたいと縋るので、アシュリーが仕事の日はよくアメリアさんの家に赴いている。 アシュリーが帰ってこなければ、泊めてもらうこともあり、その日はお菓子を焼くのを手伝ったりした。 なにもおかしいことはないはずなのに、どうして。アシュリーに相談しようにも、こんなことを言い出すのは恥ずかしい。かといって時々顔を出すノアには、もっと言いにくい。 何かの病気だろうか、と思うと恐ろしい。でも場所が場所だけに恥ずかしくていえない。そんな日々がかれこれ2ヶ月も続いていた。 幸い起こるのは4日に1回程度でアシュリーの休みと重なったことはないから、朝起きてすぐに洗濯をして、部屋干しして乾いたらすぐに取り込んでいる。まあ、今のところ体に問題はないしいいか。 なんでもないと言いながら、いつまでも続くとやはりそのことばかり考えるようになる。特にシーツが汚れてからは、ひどくそのことばかりを考えていた。 でもある日… 「ねえ、なにか隠し事してない?テオ最近様子おかしいよ。」 食事をしながら目の前のアシュリーが不意に真剣な表情で聞いてきた。なぜ気付かれたのかわからない。けれど、彼が自分の変化に敏感なのは嫌という程わかっていた。 「いや、なにも体調に問題はない。」 とりあえずここはスルーしてしらばっくれよう。本当になにも体調に問題はないし、ここまで黙ってしまうともう恥ずかしさが募りすぎていえない。 「体調に問題はないけど何か問題はあるんだね?」 ピタリと言い当てられ、うっと言葉に詰まった。いつも思うが彼は僕のことを僕よりよく知っているんじゃないかと思う。 「テオ、ちゃんと言って。」 「いやでも、大したことじゃないし。」 「大したことじゃなくても心配だから言って。隠し事はしない約束でしょ。」 絶対わかってやっていると思う。 どんなに隠し事を隠そうと思っても、アシュリーにこの真剣な表情をされてしまうと僕はもうそれ以上はしらばっくれることができない。 「…わ、笑わない、、、?」 一応確認してみる。 「笑わない。」 断言されて、もう言うしかないなと諦めた。 「朝起きると、その、、、、」 「その?」 「し、下着が汚れてて。」 え?と驚いたような顔をした後、ああ!と何か納得したように彼は言い、一瞬で何かを理解したようだった。 「ごめん、それは確かに教えなかった俺にも責任があるというか、…でも教えるとなると…… まあ、恋人だしいいか。」 難しい顔をしながら何か考え込み、ご飯を食べ終わったら説明するね、と言われたので食事を進める。 今日のメニューはアサリのスープパスタ。休みなのでアシュリーも手伝ってくれ、生ハムのサラダも作った。飲み物は紅茶。 食事を終えると、食器を洗い、そしてアシュリーにさっきの話の続きをするから俺の部屋においで、と言われついていった。

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