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その後

彼と両想いになり、遥香を授かることが出来た。 性別を変更し、女性になり、念願だった結婚式を挙げて、彼と晴れて夫婦になれた。 もう誰の目も憚ることもない。遠慮することもない。後ろ指を指されることもない。 この行為に正直、まだ慣れていない。 でも彼が好きで、好きで。 愛しくて、愛しくて仕方がなくて。愛してもらえる、それがうれしくて。心が七色の幸せでいっぱいになっていく。 【・・・すき・・・はるさん・・・】 震える唇で小さく告白して。 【・・・いれて・・・】 場所をわきまえないといけない。それは分かっているけど、妻として、彼を待たせるわけにはいかないもの。 羞恥に震える唇でねだると、彼の瞳の中に情欲の炎が赤々と燃え上がるのを感じた。 軽く口付けられ、おもむろに指が抜かれた直後。割れ目に熱く濡れたものが押し当てられた。 「力を抜け」 耳朶に口付けられ、囁かれた直後。 大きな熱の塊が、身体の中に入ってきた。 「大丈夫?痛くないか?」 おでこや、目蓋、鼻の先に彼の唇が羽のように優しく触れる。柔肉を分けて押し入ってくる大きなもの。その圧迫感に涙が滲んだけど、平気だよ、彼を不安にさせないよう笑顔で頷いた。 「未知のナカ、さっきからずっと気持ち良さそうに締め付けてくるんだ。悪いな、優しくしようとしたんだが、無理だ。ちゃんと掴まってろ。久し振りだから間違いなく理性が吹っ飛ぶから」 【遥琉さん、ちょっと待って‼】 自重のせいでより深く穿たれた格好で、下からグリっと抉るように貫かれ。今まで感じたことのない悦楽が爪先まで駆け抜けていった。

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