ーお茶会とは名ばかりだ。早い話しが大麻の乱交パーティだ。中には何も知らされず親に連れてこられた１５歳の少女もいた。柚とその少女を除き参加者は１０人。殆どの女性たちはハイな状態で、俺たち捜査員が踏み込んだスイートルーム2部屋と和室で、シェドの支援者の男たちと、楮山組の幹部や、二次団体の幹部の男たちと性行為の真っ最中だったー 国井さんからの電話に、彼の表情が険しさを増した。 ｢柚は？無事なのか？」 ー必死に抵抗する１５歳の少女の声に、昔のことがフラッシュバックしたんだろう。その少女を連れ出し、非常階段に隠れていたところを別の捜査員が見付け保護した。怪我はしているが命に別状はない。ホテル中くまなく探したが夢華らはすでに逃亡したあとだった。柚と１５歳の少女はすぐ目の前にある総合病院に搬送され、病院で事情を聞かれている。度会さんが駆け付けてくれて、子どもたちが無事だと伝えると涙を流して喜んでいた。夢華らに子どもたちは預かった。言うことを聞かないと殺すと脅されたらしいー