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番外編いじくりこんにゃく
「マー、お疲れ様」
紗智さんと那和さんが交代で肩を揉んでくれた。
「亜優も肩を揉みたいって。初めてだから力加減が分からないから、痛かったら手を挙げてって」
「じゃあ亜優さんお願いします」
軽く頭を下げると、亜優さんが背中のほうに腰を下ろした。そんなに緊張しなくても大丈夫なのに。手が震えていた。両隣に座る二人からこうやるんだよと教えてもらいながら、亜優さんは人生初の肩もみに挑戦した。
「痛くない?」
「ちょうどいいくらい。すごく気持ちいい」
「マーの肩硬い。かなり凝っている。頑張って揉みほぐしてあげよう。ぐっすり寝れるからだって」
「亜優さんありがとう」
言葉が通じないから伝わるか不安だっけど、そんな不安を一掃するように亜優さんがにっこりと微笑んでくれた。
「紗智さん、鞠家さんにここに泊まることちゃんと言ってきた?」
「うん。たまには七海と蜂谷と青空と一緒に寝るのも悪くないって。よく分からないけど、積もる話しもあるみたい」
「それなら良かった」
二つの布団をくっつけて肩を寄せ合い四人で川の字に並んで横になった。
「亜優がね、お泊まり会またしたいって」
「僕もしたい」
とりとめないのない話しを眠くなるまでした。親子水入らずの時間がゆっくりと静かに過ぎていった。
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