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1.出会い

暑い夏のこと……… フラッと立ち寄ったのは、人通りの少ない道端にあったカフェ。 店の外観がオシャレで、そこにばかり気を取られてしまっていた俺は、看板などに目もくれずに入ってしまった。 入ったら店の人に何か言われた気がしたが、暑くて全然言葉が入ってこない。 とにかく何か言わないとと思った俺は、 「一番良い席を頼む。」 と、ただその一言だけを放った。 「わかりました。」 という言葉の直後、店の人に手を引っ張られたかと思うと、膝の上に座らされていた。 今の状態に理解の出来ない俺は、 「なっ……何すんだっ!!」 とは言ってみたものの 「あなたにとっての一番良い席は、私の膝の上でしょう。」 とか、わけのわかんないことを言われてしまった。

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