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「理事長、父さんと知り合いなんですか?」 驚いた。 結婚相手の連れ子を溺愛して仕事をよくサボるダメな親が理事長と知り合いなんて。 「あぁ、君が羊くんだね。話は聞いてるよ。国ちゃん先輩に可愛い息子が出来たって。知ってると思うけど僕は浅間光。国ちゃん先輩の1つ下の後輩なんだ」 「あの頃のパパは凄かったんだぞー!超カリスマと崇められ、ラブレターなんて毎日もらっていたし生徒会長をしていたからな!」 「信じられないに1票ー」 「羊くんのお父さんには悪いけど僕も」 「同じく」 「え?!何で?!」 「そりゃ自分の事をパパとか言う時点で信じられないですよ、国ちゃん先輩」 俺らが思っていることを代弁してくれてありがとうございます、理事長。 「とりあえず!秘書の佐久間さんに連絡しといたからちゃんと帰って仕事してね!」 「え?!いつの間に?!」 「さっき。父さんが昔の自慢話をしているときにしたから。佐久間さんすぐ近くまで来ているみたいだから。仕事終わらせてもどうせまたすぐに増えるんだから」 「え、ちょ?!羊?!」 「イツモ忙シインダカラサ、今日ハ家ニ帰ッテユックリ休ンデヨ」 本音はただ仕事の邪魔だから帰って欲しいだけ。さすがに棒読みすぎたかな、なんて心配したけどしなくても大丈夫だった。 「羊……っ。分かったよ!帰って休むね!」 我が父ながらチョロイなぁー。 「うんうん、じゃあね。理事長、後はお願いします」 半強制的に生徒会室から追い出して、俺はソファーに座る。 「仲いいんだね。羊くんとお父さん」 「んー、まぁ、年が近いっていうのもあるからじゃない?」 「あの人何歳なんだ?」 「28だよー」 「「若っ!」」

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