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第1話

15年間で32回 これは俺が子供の頃に引っ越した回数 背は低いし、目つきは悪いし、愛想もクソもない そんな俺に友達ができるどころか数々の所で目をつけられいじめられた いじめられて帰ると父がよく言っていた 「いいか唯、世の中は2種類の人間しかいない やられる側か、やる側か お前はどっち側だ?」 やる側を選んだ俺に反社会的勢力だった父は武術や射撃などを徹底的に教え込んだ 社会に負けないようにと 父のおかげもあり 俺、は金城唯は“殺し屋”になった 「金城さん、依頼なんですけどぉー 起きてるでしょ、ねぇねぇ」 ……うるせ 朝っぱらから細目のぶりっ子なんて見たくねーっつうの どっちかというと俺は巨乳のねぇーちゃんにはさんで起こされてぇの だから顔に手をあてアヒル口をしてい る“依頼人さん”には悪いが無視だ 「ねぇ〜無視すんの?山崎泣いちゃうよ?ねぇねぇ、泣いちゃうってば」 ………イラッ 「山崎くんがいつもと変わらないのは分かったからさぁ、少し黙ってくね?」 山崎くんはこれでもヤクザの若頭 こんな一見無害そうで細目が若頭とかぜってー部下に舐められているとか思うが意外に怖いらしい、細目なのに 「あーあ残念ゆいちゃんの好きな甘いもの買ったんだけどなぁー?」 くそ、甘いものを出してくるとは卑怯者 「…甘いものだけ置いてけ」 「それはないでしょ、ゆいさーん」 チッ「なんだよ、依頼って?」 「さっすが分かってるぅ」 細目をさらに細くしてニヤニヤすんな気持ちわりぃ あとお土産は人気店のシフォンケーキだった さすが金持ってるだけある ふわふわで美味しそうだ 「今回はこの人をさらってきてほしいんだ」 そう言って山崎くんは依頼書を渡した 俺、殺し屋なんだけどな… まぁいいか ケーキくれたし 「ん、金はいつもの所に」 「りょーかーい。よろしくゆいちゃん」 山崎くんが帰った後パラパラと依頼書を読むがこの佐藤昌行って人は年の割には若く見える しかも多趣味で料理から何やらなんでも出来るとか あーめんどくせえ 引き受けるんじゃ無かったわ だりぃ… はぁーぁ まぁヤクザの若頭に逆らうほどバカじゃないんでね ちゃんとやりますか 「山崎くんすげー嬉しそうだね」 帰りの車の中。 部下に言われるとかよっぽど顔に出てたんだな、俺 「そりゃー当たり前だよ、しんちゃん」 「まぁ俺も楽しみ♪」 あーまさくんってば元気にしてたかなぁ? 急に俺の前から消えちゃうんだもん すげー心配したんだからね だから今度はちゃんと準備したよ もう少しで会えるね、まさくん 早く会いたいよ

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