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予告編

【擬態オメガ】 アルファとオメガの中には【運命の番】と呼ばれる強い繋がりを持つカップルが、ごく少数存在する。運命の番は互いのフェロモン以外には反応しない。大抵、十代後半から二十代前半の頃に巡りあうという。おそらく、より多くの子孫を残すためであろう。 その中でも更にレアケースなのが、【擬態オメガ】と呼ばれる存在である。 運命の番に出会うまで、アルファの精神と肉体を宿すオメガ。しかし、一旦運命の相手にめぐりあうと全身全霊で求めあい、身も心もオメガに生まれかわるという。 ※※※ 倉本樹(くらもといつき)高校二年生。 名門中高一貫校、光臨学園の生徒会長を務めている。 身長一八〇センチ、ほっそりした体躯に色素の薄い黄金色の髪と瞳を有し、女性的な端麗な容姿からは想像もつかないほど気が強く誇り高い。 十歳の年に受けたバース検査での判定はアルファ。けれども、思春期が訪れてもオメガのフェロモンを感じることができなかった。樹には【運命の番】が存在する可能性が高い。医師の診断に樹の心はときめいた。恋愛感情を抱いたことのない樹。いずれ巡りあう運命のオメガにふさわしいアルファであろうと、長年自分を厳しく律し鍛えあげてきた。 真矢暁生(まやあきお)高校一年生。 四月から光臨学園高等部に入学してきた。 身長一八〇センチ、樹と違い筋肉質。 ふんわりとした黒髪にきりりとした眉毛、通った鼻筋。ふっくらとした唇と丸みを帯びた黒目がちな瞳が、整いすぎて冷たくなりそうな表情を緩めている。 入学式の際、生徒会長の樹と新入生代表挨拶を務める暁生が出会う。暁生を見たとたん、激しい胸の動悸を憶えた樹。暁生が自分の運命のオメガだと確信するがーー 樹は下校時間ぎりぎりに生徒会室を訪れた暁生を迎え入れた。暁生と向かいあうと、星のように胸がときめく。 「樹さん。僕たち運命の番ですよね」 「やっぱり、そうなのか!?」 運命に巡りあえた喜びを覚えた瞬間、突然ソファーに押し倒された。 「貴方は僕のオメガだ」 えっ? 俺がオメガ!? いきなり唇にむしゃぶりつかれて、樹は混乱してしまう。樹の困惑をよそに激しく身体を貪ってくる暁生。まるで大きな獣のように。今まで経験したことのない快楽が恐怖を凌駕し樹に襲いかかる。 アルファの理性とオメガの本能がせめぎ合う。 身体を蹂躙されて湧き上がる屈辱と怒り。それらを全て洗い流してしまうほどの快感。 俺はこいつの雌にされてしまうのか…… 何度も奥を突かれ、胎内に精を放たれる。とうとう、樹はうつ伏せになり腰を高く上げさせられた。壊れそうなほど最奥を穿たれ大量の子種を注ぎ込まれた。 「たくさん、僕の子供を孕んでくださいね」 「お前……狂ってる」 樹は精を出し尽くし、アルファからオメガへと変化した。無防備に晒されたうなじが熱く燃えあがる。熱を帯びた聖域に凶暴な牙が襲いかかった。 「うあああああーー!!!」 さよなら。アルファの俺ーー 「そんな訳ないだろ! 俺は絶対に認めない!」 「ずっと貴方を見守ってきたんです。僕のオメガを」 ストーカー系わんこアルファと、意識高い系自称アルファの攻防はいかに。 樹は身も心もオメガに生まれ変わることができるのかーー

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