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後日談
「あっ、……待って」
「だめ。待たない」
「やっ、イク……ッ」
ラブホテルの一室で、浅原と鹿島の二人が激しいセックスを繰り広げていた。
以前、酔った勢いで浅原と鹿島が体を重ねたことがあったのだが、それが事故ではなく、実は酔ったふりをした禅宮時がわざとやったという事実を後から明かされた。それも、明かしたのは舘宮だ。そのせいか、鹿島は嫉妬の炎を燃やして浅原を犯す気満々になってしまったのだが、禅宮時も連れてきて、何も手出しをせずにそれらを部屋の隅で見ているように言いつけた。
そうして、浅原と鹿島がセックスに没頭する傍ら、禅宮時がひたすらそれを眺めているという構図が出来上がった。禅宮時も断ろうと思えば断れたはずなのだが、何故かろくに反論もせずにじっと見ている。
「ッ、……やっ見ないで……っ」
浅原は以前、人の行為を盗み聞きして興奮を覚えたことがあったが、逆に見られても興奮してしまうようだった。そんな自分に羞恥を覚え、止めどなく屹立から滴を溢す。
「とんだ淫乱だな」
禅宮時が舌なめずりせんばかりに目と言葉で犯してくる。しかし、実際に犯しているのは鹿島だ。もう、鹿島に犯されているのか、禅宮時に犯されているのか、それとも両方なのか分からない。
「もう、浅原さん。ちゃんと俺を見てよ」
鹿島が奥深くを抉るように突いてきた途端、何度目か分からない絶頂を迎えた。がくがくと震えていると、影が過って唇を塞がれる。
「禅宮時さん、手は出さない約束でしょう」
「手は、な。唇は使ってもいいんだろ」
「屁理屈ですよ。でもま、いっか。挿れるのは俺ですからね」
「分かってる。ちょっとそのまま、浅原を座らせてくれ」
そんなやり取りが交わされた直後、鹿島のモノを後ろで咥え込んだまま、前を禅宮時の唇であやされ始めた。
「やっ、りょうほう……むりっ……おかしくなるっ……ンぁっ」
スローストロークをされながら、舌先でも嬲られて、堪らない快感に目が眩み、気を失った。
意識を失う寸前、頭上から二人の声がした気がした。
「やっべ、やり過ぎましたね」
「やっぱり3Pはまだ早いな」
なんだ、二人とも乗り気じゃないかと思ったのを最後に意識は闇の中へ。
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