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第30話

(許さない) 「…駄目だ。兄貴の元には帰さない」 (優紀は俺のモノだ) …今までも、これからも…。 「…僕は…もう、眞司のペットじゃない。お兄さんの…」 「俺のモノだ!!」 (兄貴には、渡さない!!) 「違う!!」 俺の言葉を大声で遮った優紀に、驚いた。 「…眞司が僕を捨てたあの時、僕は眞司のペットじゃなくなったんだ…そして、そんな僕をお兄さんが拾ってくれた」 (許さない) 「お兄さんが捨てない限り、僕はずっとお兄さんの玩具だよ。今も。これから先も、ずっと…眞司のペットに戻る事なんて、絶対にない」 俺の元には戻らないと、ハッキリ言い切った優紀。 (そんな事、絶対に許さない)

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