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愛してほしいだけなのに05~嫉妬~

健二さんは、お義父さんのことを忘れて欲しいって言っていたのに……、僕は忘れるどころか想像すると感じてしまっていた……。 「じゃあ、棒を抜いてあげる」 「ぅん……」 健二さんが縄をほどいてくれて、棒に手をかける。 「……っ、ぁあん……」 射精をしていないからか、棒に触られるとまだ背筋がゾクゾクして勃起してしまう。 「体は疲れてるのに、宏隆のおちんちんだけは元気だね……」 健二さんは少し冷たい表情をしていた。そして、そのまま棒がゆっくりと抜かれた。 「あっ、ぁああ……」 尿道の中をぷつぷつの刺激が通り抜けていく。僕はそれだけでもまた堪らなくなり、どうしても腰が浮いてしまう。 「ん……っ、ゃああ……」 棒が抜かれてしまうと、何か切ない感じがした。 「棒を抜いたらエッチな蜜がいっぱい出てきたよ・今日は本当に感じてたんだね……」 健二さんは丁寧にティッシュでそれを拭うと、頭を撫でながら「また明日」と言って部屋から出て行った。暫くして玄関の鍵が閉まる音がしたから、今日は家に帰ったのかもしれない。僕はもう起きていられなくなり目を瞑って、そのまま夢の中に落ちていった。 ―――次の日、目が覚めるとまだ健二さんはオフィスに来ていなかった。 僕はお腹が空いて冷蔵庫を開ける。中はいつも電子レンジで温めれば食べられるものがいっぱい入っていた。僕はフライドチキンを取り出すと、温めてそれを食べた。満腹にはならなかったけど、お腹が満たされたあとはシャワーを浴びて、健二さんを待つことにした。 だけど、ずっと待っていても健二さんが来ない。いつもはどんなに遅くても午前中には来るはずなのに、今日はもう午後4時だ。僕は昨日のアルバイトでお義父さんとしているところを想像しながらしちゃったけど、もしかしたらそれがバレて怒らせたのかもしれないと考えながら、時計を見ていた。 そこからまた時間が経ち、もうあと30分くらいでアルバイトの時間になる。健二さんに捨てられてしまったのかもしれないと、僕の焦りは最高潮になっていた。 それからすぐにチャイムが鳴った。きっとお友達が来たんだろうけど、僕は玄関に近付いてはいけないと健二さんに言われていたから、部屋で毛布を被ってただその音を聞いていた。 暫くするとチャイムが鳴りやみ、玄関の鍵の音がした。 「健二さん!」 僕は毛布から飛び出して部屋から玄関を見ると、そこには知らない男の人が三人立っていた。 「え……? 誰……?」 僕は混乱して急いで自分の部屋に逃げ込んだ。でも、僕の部屋には鍵がない。すぐに三人の足音がして僕の部屋のドアが開けられた。 「や……やだっ! 助けて健二さん!」 三人は僕を押さえつけて、すぐに裸にした。 「健二は来ないよ」 三人のうちの一人が暴れる僕を押さえつけながらそう言った。 「えっ……なん、で……」 僕は絶望感を抱きながら泣いて抵抗した。でも、僕の力なんてたいしたものじゃなく、すぐに三人は僕の手を後ろ手に縛ると、エッチなことをし始めた。 一人は僕のペニスをしゃぶり、もう一人は僕の口にペニスを咥えさせ、もう一人はお尻に指を挿れてグチグチと解すように嬲っている。 こんな状態なのに、僕の躯体はその刺激に感じ始めていた。 「お、勃起したな。健二がブジーを置いてあるって言ってたけどこの箱か?」 「それだそれだ。こっちも解れたからオーケーだ」 そんなやりとりをされる中、僕はペニスに棒を挿れられた。 「やっ! ぁああ……」 言葉では抵抗するものの、棒のぷつぷつの刺激がゾクゾクとした刺激を僕に送ってくる。僕は昨日のセックスで精液を出していなかったのもあって、自分がとても興奮しているのを嫌でも分からせられた。 僕はそのままお尻にローションをいっぱい垂らされて、すぐに三人に代わる代わる犯され、棒が挿入っているからか、ドライで何度もイってしまう。 「んあぁあっ! あああああっ、あっ、あ、あ、あぁっ!」 何度も突き上げられ、何度も泣きながら喘ぐしか僕にはできなくなっていた。気持ちがいいのと恐怖感とがごちゃ混ぜになり、よく分からない快感が僕を襲う。 「自分の躯体に正直になった方がいいぞ」 三人は笑いながら僕を何度も何度も犯した。棒を挿れたままのセックスは精液が出せなくて本当にキツい。 そして、セックスが終わると三人はすぐに帰って行った。僕は三人の精液だらけになったまま、縛られたまま、棒も挿れられたままだったから動けなかった。 「けん、じ……さ……」 そう呟くと、涙が後から後から溢れてきた。 そこからどれくらい時間が経ったのか分からない。また玄関の鍵が開く音がした。僕は動けないまま、ただそこにいるしかできなかった。 僕の部屋のドアが開き、健二さんが来た。 「……っ、けんじ、さ……っ! ぅわああああああん!」 僕は大きな声で泣いた。健二さんは何も言わず、そっと抱きしめてくれながら紐を解いてくれた。紐が解かれると僕は健二さんにしがみついてまた泣いた。 「どうしてこうなったのか分かってる?」 健二さんの声が冷たい。 「昨日、宏隆は自分で気付いていなかったかもしれないけど、セックスしてる途中で何回か(お義父さん)ってうわ言の様に言ってたよ」 自分でお義父さんと口に出していたことにショックを受け、僕は押し黙った。 「だからお仕置きした」 「……はぃ……、ごめな、さ……」 「あんなに可愛がってあげていたのに、まだお義父さんの方がいいんだね」 「……そっ、そんなこと……っ……」 僕は言い返そうとしたけど、自分でお義父さんと口に出してしまっていた手前、何を言っても信じてもらえない気がして途中で口を噤んだ。 「しかも、今日すごく気持ち良さそうだったんだってね。宏隆はもう俺じゃなくても誰でもいいんじゃないの?」 どう返していいのか分からなくて、僕は涙しか出てこなかった。ぽろぽろと大粒の涙が溢れては頬を伝う。 「泣いていても分からないよ」 健二さんはそう言うと、部屋を出て行った。僕は嫌われたんだと思って涙が止まらない。 「……ひっく、ひっく」 いつまでも止まらない涙が溢れて自分でも止められなかった。 暫くすると、健二さんはお水が入った大きいコップを持ってまた僕の部屋に来た。 「反省した?」 健二さんは僕にコップを手渡して聞いてきた。 「ほん……と、に……ごめ、な……さ……」 僕は心の底から謝った。 「自分でも、まさか思い出してあんなふうになっちゃうって、思ってなくて……」 「ま、もういいか。これからは一言でも(お義父さん)って口に出したりしたら、今度こそ俺はいなくなるから、よく覚えといて」 「は、い……」 僕は少しだけ許された気がしてまた泣いた。 ~つづく~

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