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あとがき

「ほの明るいグレーに融ける」をお読みいただき、ありがとうございました。 1話ごとの毎日更新でしたが、Fujossyさん限定で新作を連載するのは初めてだったので、毎日反応をいただけるのがとても嬉しく、ありがたく思っていました。 (連載中の「クラッシュゼリー」はエブリスタさんと並行して更新しています。) 「ほの明るいグレーに融ける」を書き始めたのは、プロではない書き手が作品を公開できるサイトがあることも知らなかった1年半前。いつかなんらかの賞に応募できたらと思ってせっせと書き、完結した状態で我が家のPCに1年間保存してありました。 最後まで文章にしたBL小説としては、エブリスタさんで公開している「7月の怪談」に続く2作目です。 手元で完結していたとはいえ、いざ公開しようと思い見返してみると読みにくい部分がたくさんあり、ちょこちょこ改稿しながら投稿しました。 タイトルは公開までに二転三転し、我が家のPCに保存されているときには「ナギサ」、公開の準備しているときには「首輪の跡」でした。 「とける」という言葉にはいくつもの漢字があり、突き詰めると沼なので詳細は省きますが、個体がとけて「なくなる」ことにフォーカスしているのが「融ける」だという解釈が作品に合っていると思い、常用外ですがあえて読みにくい漢字を使わせていただきました。 絵師の松本コウさまからいただいた素晴らしいお表紙のおかげで、私の中でもぼんやりした印象しかなかった和臣とナギサがしっかりとしたビジュアルを持って動き出すようになりました。 お表紙の背景には、実は「ナギサ」をイメージして「眩しい朝の渚」を描いてくださっているのですが、人物とお花とタイトルですっかり見えなくなってしまい、ちょこっと、水色の波を残すのみ…… 。実は綾人が働いていたカフェの内装まで描いてくださっていたのですが、カフェはほとんど作中に登場せず…… お表紙にはなりませんでした。 見えないところにまでご尽力いただいた松本さまには、本当に感謝です。 執筆中によく聴いていたのは、米津玄師さんの「Lemon」。執筆中といっても、まさに文字を紡いでいる時には無音状態でないと書けないので、イメージを膨らませているときによく聴いていました。 Lemon、よかったら歌詞を味わいながら聴いてみてください。あれだけ流行り、ドラマの主題歌にもなった歌におこがましい限りですが、私にとっては綾人の心情そのものです。 「ほの明るいグレーに融ける」は今の私の精一杯で書きましたが、何年かしたら拙く思い、書き直したくなるでしょう。(そう思えるように成長したいなと思っています(*´꒳`*) ) そのときに、よりよい作品になるよう、「ここがわかりにくかった」「もっとこうしたら」などのご意見をいただければ、とても嬉しく思います。また、ここが好き!ここに萌えた!まんまと騙された!などありましたら、一言でも感想いただければ一生の宝にさせていただきます。 また、こちらのサイトでは「クラッシュゼリー」というちょっと特殊なエッチばかりしているDKカプの連載もしておりますので、そちらもお読みいただければ嬉しいです。 Dom/subユニバースという(オメガバースのような)特殊な世界観がベースですが、その設定をご存じでなくても読めるように構成しているつもりです。 末筆ながら、読んでくださったみなさまの健康で平穏な毎日を、心から願っております。 これからも、充実した読書ライフをお過ごしになりますように(^^) 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 2019年7月30日 さほり 拝 Twitter@shihosatsuki

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