【登場人物】 ・端山(はやま)(24歳)：大学進学を機に上京。上京すれば一人前と思い込んで育った地方出身。綺麗好き。押しに弱い。卒業後就職するが、新人研修のストレスで体調を崩し、持病の喘息が再発。 ・三田(29歳)：アパレルメーカー勤務。クールに見えるが話好き。東京出身実家暮らし。天性のセンスがあり、ひらめきを実現するための行動力はピカイチ。 【ストーリー】 恋愛は一筋縄ではいかない。 ましてや男同士ともなると、自分の存在する意味を常に実感できないと、すぐに迷いが生じる。 卒業後も東京に住みたいと奮闘する地方出身の端山。無事就職した矢先に三田は「自給自足の生活がしたい」とＩターン移住してしまう。 二か月後、端山は都会っ子三田の力になろうと東京を離れ、新しい生活を始める。 端山は勝手に振る舞う三田の隣に自らの存在する意味を見出した。 ……ここまでの出来事は全て、無理をして体調を壊した端山を、故郷に帰さず都会から切り離すための三田の企てなのだが、端山本人には気付かれないままでいたほうがいいこと。