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物語本編 23

幼い頃から、東京で暮らすことがあいつの理想だった。 俺は、端山の思う『東京』のイメージにぴったりなのだと言う。 ・3ページ 働く三田 かなり前から気付いていた。端山は都会向きではない。 都会の空気とストレスで無理が祟り、喘息が再発した。 ・7ページ 吸入剤・咳払い・寝かしつけ いきなり帰郷するかもしれない。 そうなったら、俺はきっと置いて行かれる。 ・7ページ「出戻りなんて…」 一緒に居るためには、俺もあいつも(しがらみ)がない空気のきれいな所に生活を移すしか無い。 ・腹筋ベルトを買う三田 ・ヘッドセットとパソコン ・壁の漆喰を塗り直す三田←”呼吸器疾患には漆喰の壁が快適”の記事を見た .。oO(予想より早く来たから、二階の壁塗りが間に合わなかったな… 急がなきゃ!) あいつの憧れる”東京”を捨てるのは勇気が要る。せめて「出来る男」と思われていたい。 三田「こんなにギリギリのプランニングは初めてだ。」 この町を選んだのも、ジャム屋を始めたのも、行き当たりばったりだなんて恥ずかしくて言えない。 これは、あいつには知られたくないこと。

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