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前編

それは、とある執務室での出来事 ルカ様、また服が乱れておりますよ ん?ああ本当だ、いつ乱れたんだろ? まったく、何歳になってもルカ様はズボラでございますね おいおい待ってくれよマルコ、これでも少しは成長してるんだぜ? それはそれは…お食事をとれば必ず服にソースをこぼす、湯殿から戻られたらリンスを流し忘れる、大事な書類を暖炉の火に焚べそうになる!…ご不都合が無ければどのあたりが成長なされたのかお聞きしても? うむ!最近、屋敷内で迷子にならなくなったのだ!すごいであろう?えっへん! …。 あれ?マルコ?どうした、そんなに固まって、もしかして凄すぎて感動した?感動に打ちひしっちゃった? …。 ん?何取り出して…ってそれお仕置き用のメチャクチャ痛いわりに全然跡が残らないムチじゃん!なんで今取り出す必要があんの!? それはですねルカ様、私がルカ様にはお仕置きが必要だと判断したからでございますよ いやちょっと待って!今までの会話でお仕置きされるような部分あったか? それはムチでお尻を叩かれながらよーく考えて後でお答えを聞かせて頂きましょう… いや、やめ!いひーん!それホントにメチャクチャ痛いんだからな!もっと手加減を、いひゃーい! さぁさぁルカ様!ご自身の至らない点の答えはお分かりになりましたか? そ、それどころじゃねーよ!痛すぎて考えがまとまらん! それはいけません、答えを導き出すまでお仕置きは終わりませんよ? この腹黒執事が!いい加減にしないと、いっひゃーい! ほぅ?いい加減にしないとどうなるのでしょうか? ア、ア、本当…マジでイタイ、ン!ア… おやおや、どうやら痛みとは別の感情も出てきたようですね ン…そんな、わけ、ン…ない… それならば、手で口を押さえずとも良いではないですか、押さえてないと何かが漏れ出てしまいます、かな! ンヒャン! これはこれは、また可愛らしい悲鳴が聞こえてきましたな ン〜!マルコ〜覚えてろよ〜 やれやれ、まだ反省が足りないようですね ちょ待った!十分反省した!だからもう許して、ね? …。 なんで無言なんだよ〜コエーだろ!? ルカ様、少し失礼いたします おい!どこ運ぶ気だ! 後編に続く

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