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甘い恋人

「全身性感帯だな」 からかうような口調だったが、声が甘く触れる手は慈しむように這う。 下にずらされる壮史の身体に勃ち上がった和希の性器が触れると和希の手がそこに伸び隠そうとするのを壮史の手が止めた。 「隠したら舐められないけど?」 和希の指を舐めて見せた壮史が腰を撫でる。 「舐められるの嫌い?」 眉を下げ濡れた目で和希が首を横に振る。 「じゃあ好き?」 竿にペロッと舌を這わせすぐ離す壮史の髪に指を通しながら和希の甘えた吐息と共に声が降ってきた。 「好き、壮、」 「お強請りして」 「壮…お願い」 「ん、何?」 「舐めて……」

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