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第1話
「はぁ...もうこんな季節か...」
街にはうるさいほどのクリスマスソングが流れ、周りにはカップルカップルカップルカップル!!
そんな中彼女いない歴イコール年齢な俺、花苑 奏多(はなぞの かなた)はひとりため息をついていた。
「クリスマスなんて、非リア充な俺からすればただの寂しさを感じさせるイベントでしかないって...あー彼女欲しいわぁ...。早く母さんから頼まれた食材買って帰ろうっと。」
非リア充な俺を外に買い出しに行かせる母さんはマジ鬼だと思う。だって外は...
「雪がちらつくホワイトクリスマス......か」
かわいい子が隣にでもいればきっと楽しいに違いないのに......
おっとそんなことをひとりでブツブツ言っていたら本当に悲しく怪しい変態さんになってしまう。
ただずっと寒い道の中を歩いていたら身体が冷え切ってしまった。寒くて寒くてたまらない。
「そこの公園の自動販売機でココアでも買って飲むか......」
チャリンチャリンと110円を自動販売機の中に入れてガゴンっと温かいココアが出てくる
「うはーっ生き返るーっ」
と、俺が至福の時を過ごしていると...
「うわあああああああっ!!た、助けっ助けてっ」
「え?ええ!?」
それは空から降ってきたのだった
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