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第19話※

「カズ、ほんと……やめ、ろよ……」  俺が亮太の胸の突起に吸いついていると、亮太が困ったような声で言ってきた。  すでに亮太の上のシャツは捲り上げて、縛ってある手首の辺りで纏めてある。  そして、鍛えられてきれいに筋肉のついた亮太の細身な身体を俺は愛撫していた。 「ここ……硬くなってるけど?」  一度、唇をそこから離してそう言うと、俺は反対側に舌を移動させた。  さっきまで舐めていた方を指で摘むと、そこの硬度が増してくる。  念入りに俺がそこを嬲っていると、亮太は身体をくねらせ逃げようとする。 「マジで、カズ……冗談じゃ……すまなくなる」  喘ぎ声を漏らすほどではないようだが、亮太の声が掠れてきたから、少しは俺の愛撫に反応してきたんだろう。  実際に亮太が身体をくねらせる度に、僅かに形を変え始めてきた亮太自身が、上に乗っかっている俺に触っている。 「冗談ですますつもりないけど? ここだって反応してきてるじゃん」  俺が布越しに亮太自身に手を伸ばすと、亮太の腰が逃げようとする。 「観念して、素直になれよ」  俺は亮太の腰の方へと自分の身体を移動させた。  そして、亮太のズボンへと手をかけるとボタンを外し、チャックを下ろしていく。  前を寛げさせると、下着の中で亮太自身が育っているのがわかる。 「ここ……いつも彼女にしてもらってたのか?」  ズボンを脱がせてベッドの下へと落とし、下着の上からそこへと触れる。 「ちょっ、あっ、カズ!」  俺が下着へと手をかけると、亮太が慌てたように暴れ出す。  それを阻止するために、俺は下着の上からそこに息を吹きかける。 「あっ!」    熱い吐息に、亮太がビクッと身体を震わせたすきに、俺は素早く亮太の下着を脱がしてしまった。 「あ……」  見るともなしに視界に入ってきた亮太自身に、俺は自分の身体が熱を持ち始めたのを感じる。 (予想以上に……成長してんじゃん)  付き合いの長い亮太の裸を見るのは別に初めてではないが、最近ではそれも減っていた。  改めて見ると、普段の純粋そうな亮太には似つかわしくないほどの立派なそれは、充分男を感じさせる。 (ヤバイ……本気になりそう)  俺はそう思いながら、完全には反応しきっていない亮太のそこに舌を這わせる。 「んっ……くぅ……」  亮太の口から噛み殺した声が漏れる。  その声に合わせるかのように、亮太自身が反応していく。 「彼女に……してもらったことは?」  もうすでに亮太が暴れられる状態じゃないのを確認した俺は、愛撫の手を緩めて聞いてみる。  やっぱり直接的な刺激で大抵の男は落ちる。 「あっ、そんな、こと……」 「してもらったことない? なら、当然こんなことも……」  そう言うと俺はなるべく大きく口を開いて、先端を口に含む。 「うわっ!」 「してもらったことないよな?」  女の子を大事にする亮太が、こんな所を彼女に舐めさせるはずがない。  自分が初めて亮太にしている人間なんだ。  口の中で成長していく亮太自身にだんだんと息苦しくなってきたが、それでも俺は、なぜかやめたいと思わなかった。 「カズ。ほんと、駄目だって……」  縛られた両手で俺の頭を押して亮太がそこから離そうとするが、俺はそれを無視して口全体で愛撫していく。  亮太の声に艶っぽさが入り、感じているのがわかる。  初めて聞く亮太のそんな声に俺自身が興奮してきた。 「駄目じゃないだろ。亮太、興奮してんじゃん。俺だって……」  そう言って俺は身体を離し、服を全て脱ぎ捨てた。 「……あ……」  全裸の俺を見た瞬間、亮太自身の大きさが増したのがわかる。 (へぇ~……俺に欲情してくれてんだ)  その事実に興奮が我慢出来なくなった俺は、自分自身を右手に包み込む。  そこはすでに熱を持ち、熱く変化していた。  俺は自分自身を刺激しながら、もう一度喉の奥まで亮太を啣える。 「んっ……ふぅ……」 「カ……カズ」  さっきよりも苦しさが増していたけれど、俺はどうしても亮太をイカせたくて今まで培ってきたテクを駆使した。 「うっ、カズ……ヤバイ、そこ……離せ」  切羽詰まったような亮太の声に、限界が近いことがわかる。  でも、そんな亮太に煽られて、自分の手の中にいる俺自身ももう我慢の限界だった。 「いいから……イケよ」  自分を弄る手の動きを速めると同時に、俺は亮太のそこに舌を絡め、強く吸い付いた。 「くっ……あっ、カズっ!」  次の瞬間、俺の喉の奥へと亮太の欲望が放たれた。 「んっ、んぅっ……」  そして、俺自身も自分の手の中へと解放していた。 「はぁ……はぁ……」    頬を紅潮させ、荒い呼吸を繰り返す亮太がなんか可愛くて、俺は身体を起こすとその唇にキスをした。  しばらく口の中を刺激していると、ふと俺の舌に亮太の舌が絡まってきた。

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