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1.登場人物・ストーリー
【登場人物】
メインキャラ
温井 心 (25歳)南極昭和基地勤務、調理担当。南極観測隊・第61次越冬隊所属。
北畠 海人 (30歳)同隊所属、海洋生物学者。
その他のキャラ
隊長
隊員A,B,C
【ストーリー】
《起》
3月。引き継ぎを終えた南極観測隊・第60次越冬隊が、砕氷船「しらせ」で日本に帰っていく。
それを見送る第61次越冬隊の中に、主人公の温井 がいる。温井たちはこれから1年間、南極昭和基地での任務に就くことになる。
第60次越冬隊の調理担当から包丁を受け取り、意気込む温井。
《承》
見送りを終えたところで、隊長が温井に「南極観測隊での恋愛は自由だ」という話をする。
さすがに恋愛はないな、と考える温井。温井は実家の洋食屋が借金のせいで人手に渡ってしまい、自分の調理場を求めて南極に来ていた。
それから温井は隊を離れていた海洋生物学者の北畠 を呼びに行く。温井は「恋愛はない」と思いつつも、実は北畠のことが少し気になっていた。
呼びに行った温井に、北畠は「君のチャーハンが好きだ」と言ってくれる。
《転》
その夜。食卓を囲う隊の中に、どうしてか北畠の姿がなかった。
温井が気になって聞くと、北畠はペンギンの群れを見に出ていってしまったらしい。
お腹が空いているんじゃないかと気になる温井。彼の好きなチャーハンをおにぎりにして北畠を探しにいく。
《結》
無事に北畠に会えた温井。チャーハンおにぎりを受け取った北畠は「食料を分け与えるのは求愛行動だ」と言って温井にキスを返す。
そんな勘違いのあとで、北畠も温井に好意を寄せていたということが分かる。
観測用のテントの中で体を重ねる二人。温井は北畠の想いに応えたいと考える。
そして翌朝の食卓にはチャーハンおにぎりがずらりと並ぶことになった。
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