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本編 26
●堺、ポム君に駆け寄り、そっとポム君に手を伸ばす。
抵抗されることもなく抱き上げることができほっとする。
堺「ポム君……」
抱き上げたポム君に向かって語りかける堺。
堺「あの……ポム君。出てけなんて言ってごめん。俺……気づいたんだ」
「?」と不思議そうに見上げてくるポム君。
堺「君に救われてた。いつも明るくて、俺のことを一番に考えてくれて……」
堺「料理や洗濯もだけど、何より、君の笑顔に元気をもらってたんだ」
傍らでドン引きしている女性店員
店員「あのー……お客様……?」
堺「戻ってきてくれないかな」
堺「俺……君の気持ちを知って、びっくりしたけど」
堺「俺きっと……」
●堺の膝の上から突然飛び降り、ダッシュで逃げるポム君。
堺「あっ!」
●ポム君、ちょうど客が来て開いていたドアからそのまま外へ逃げてしまう。
堺「あー!!」
焦る堺と店員
堺「ポっ、ポム君! ポム君ー!!」
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