16 / 34

14

〇新居リビング(三日後・夜)  料理をしている寛也の姿を誰も居ないキッチンを見て智之が思い出す。  そして、部屋を見渡して、寂しい雰囲気が自分に合っていないことに気付く。  移動して、ソファに座る天子とテーブルを挟んで向かいのカーペットに座る智之。 智之「天子さんはどうして結婚しようと思ったんですか?」  話し掛けられても天子、本から視線を離さない。 天子「それは最初にお話ししましたよね? 実家から出たかったからです」  まだ視線は本に向いている。 智之「いえ、そうではなくて……、どうして僕を選んだんですか?」 智之の心の声「これは偶然ではないはずだ」  スッと天子の視線が上がる。 天子「それは……」

ともだちにシェアしよう!