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第7話
「…いいモノ、見せてあげようか」
ふいにそう言うと、兄貴は椅子から立ち上がり鞭で打たれ続けている優紀の元へと歩み寄る。
男性二人は近付いてくる兄貴に気付き、優紀を鞭打つ手を止めた。
それを見て、俺はホッとする。
「…優紀?」
優紀に近付いた兄貴は優紀の顎を持ち上げ、優しく名を呼ぶ。
汗と涙にまみれうっすらと目を開けた優紀の瞳は焦点が合っておらず、ボンヤリとしていた。
「…よく我慢したな。いい子だ…でも、あとひとつ。パイプを自分で出せるだろ?」
「…う……ん……っ」
ボンヤリとしながらも優紀は、兄貴の指示した通り自分の中からバイブを出そうと力み出す。
「…ん、いい子。頑張って出そうな」
兄貴は相変わらず優しい声で、優紀の唇に口付けた。
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