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○鳩飼がステージ袖の壁に凭れ、吾妻がステージに立って、互いに向き合っている。 ●鳩飼、口を開く。 鳩飼1「上条から言われた。あの子の事が大切なら話してやれって」 (1段目のコマ) ●吾妻、ドキっとする。 吾妻1「俺の事が大切なら……」 (2段目の右のコマ〈やや小さめ〉) ●鳩飼、少し弱ったような顔で告白。 鳩飼2「確かに4年前、俺はお前のイリュージョンに惚れた」 鳩飼3「そのイリュージョンを世の中に知ってもらえるなら俺はステージを下りても構わない。そう思った」 鳩飼4「元々、俺はマジシャンじゃなくて、マジックの道具を作ったり、仕掛けを考えるのが好きでこの世界に入った」 鳩飼5「ただ、ついていた師匠にマジシャンとしても舞台に立って、経験を詰めって言われて、ずるずるとマジシャンを続けていた」 鳩飼6「だから―――」 (2段目の左のコマ・3段目のコマを統合したコマ・枠なし) ※横3段にコマ割りし、1段目は分割なしの1コマ。 2段目は小さめに右のコマを分割し、その他のコマは1コマに統合(枠なし)。全3コマ。

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