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第6話
「湯加減は大丈夫か?」
パチパチと薪が燃える音と共に 満が話す声が聞こえる
「大丈夫です…」
優しげな満の声に身体の奥がゾワリと熱くなる
きっとアノ時期だと気が付いているはず…両腕を抱え必死に耐えていて不意に湯殿の木戸が開けられハッとした
「満…さま…」
肌襦袢一枚の姿で現れた満を見て鼓動が跳ね上がる
それだけで達してしまいそうだ
「背中を流してやる」
少しぶっきらぼうな物言いに興奮しているのが分かる
「あ…でも…」
既に達上がってる自身のモノを見られるのが恥ずかしい
「大丈夫だ 無理強いはしない…それとも正之はよくて俺は駄目なのか?」
「違いますっ!! そうじゃなくて…」
言いながら立ち上がる
恥ずかしさの余り紅潮する頬が熱い
だが満は構いもせず抱きしめた
「満さま…」
「大丈夫 嫌な事はしないから…身体が辛いだろう?」
瞼を伏せると唇が触れ合い徐々に口付けが深くなる
「んっ…ふ…」
抱きしめる手に力が入り身体が密着すると満自身のモノも硬くなっているのがわかる
「もう誰にも渡したくない」
満はそう言うと雪弥の首筋を舐める
僕は受け入れるように首を傾けた
「っ…ん」
きつく噛み跡を付けられ 満だけのものになった…
◇◇◇
「あぁっ…んっ」
満に抱えられ離れの布団に下ろされると最初に言ったように もどかしいくらい優しく愛撫を繰り返す
「満さま…お願いだから…」
指の刺激だけでは物足りない
「分かった…」
先程より質量を増したモノが後ろにあてがわれる…
「はっ…ん」
ゆっくり挿入しながらも切羽詰まったような声が漏れる
正之とはやっぱり違う…優し過ぎて困ってしまう
「満さま…大丈夫だから 強く突き入れてっ!!」
はしたなく満の身体に脚を絡ませる
そこからはもうタガがはずれたように時間も忘れて抱き合った
精が尽き果てた頃には夜も更けていた…
「話しは明朝ゆっくりしよう」
満のその言葉に意識が薄れつつある中で返事をした…
「満さまの事を信用してます…」
優しく抱きしめられ眠りに落ちた
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