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1.登場人物・ストーリー
1.登場人物・ストーリー
【登場人物】
・楠木晃 (クスノキアキラ)受。
近所の高校に通う三年生。女顔にコンプレックスあり。顔に似合わず強気な性格。生れつき神経伝達異常の難病を抱えていて力の加減が難しく重い物などを持つと腕が麻痺して痺れたりする。
瑞とはバイトを通じて知り合う。親との折り合いが悪かった為、家を出て、瑞から告白されたことをきっかけに瑞宅へ転がり込み同棲中。瑞のことは好きだけど、そのうち飽きられると思っていて本気にはなれない状態。瑞が飽きるまでの間、恋人ごっこを楽しんでいる。
・鈴鹿瑞 (スズカミズキ)攻。
控えめな性格で、普段は無口、無愛想だが、劣等感から思うように発言できないだけで本当は心優しい性格。唯一の特技は足が速いこと。
晃に一目惚れし、ずっと一途に片想いをしてきていたけれど、自分に自信が持てず告白出来ずにいたが、晃の病を深く知った時に勇気を出して告白し、付き合えることに。晃が大好き過ぎて四六時中、晃を心配している。慣れない恋愛に苦戦しつつも晃を溺愛中。
その他の登場人物
ひったくり被害者女性。
ひったくり犯。
通行人男性。
【ストーリー】
《起》バレンタインの日、みずきは同棲中のアキラとまったりテレビを観ながら過ごしていた。何気ない会話の中で瑞の初恋が晃(自分)だということに気づいた晃から、初恋は実らないから、そのうち飽きるよと言われ…。そんなことは無いと伝えるも軽くかわされてしまう。
《承》気分を変える為、散歩がてら買い物に出かける二人。身体が弱く、寒がる様子の晃を気遣い心配する瑞、優しく手を取り店を目指す。店内を見るとバレンタイン装飾がたくさん。雰囲気から晃へ手作りチョコを作ることになり、材料を買って店を出る。
《転》元来た道を二人手を繋ぎ帰っていると、突然後ろから叫び声が、ひったくりに遭った女性の声。そちらの方向から男がバッグを抱えて路地から飛び出してくる。とっさに晃を庇うが…あとから女性が必死に追いかけている。足の速さには多少自信があったみずき、見過ごせず晃を置いてひったくり犯を捕まえに走る。
《結》ひったくり犯は捕まえたが、晃を路上に置き去りにしてしまったことが心配でお礼もろくに聞かず舞い戻る。しかし元居た場所に晃が居なくなっていた。かなり焦るみずきだったが、晃は近くのバス停のベンチに座って待っていた。晃が無事でほっと胸をなでおろす瑞。晃には危険に巻き込まれに行くなと怒られたけれど、心配してくれていることが伝わり嬉しくなる瑞。改めて晃が大切な存在と再確認しこれからも変わらぬ愛を誓うのだった。
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