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四空間目⑭

「っ、あ、ひ、ぁ、ああッん」 それに対するお叱りの言葉や制止の声は掛からなかったので、遠慮なくシコる。 「あっ、んは、ぁ…ン、きもちぃよぉッ!」 恥骨と尻がぶつかり合う。きっと神田さんのものは奥の奥までずっぽり入り込んでいるのだろう。パンパン、グチュグチュ、煩いくらいだ。 「ひゃあ、ッ、…っ、ンァ!」 脳天に響くほどズドンズドンと後ろを突かれながら、自分で擦るのすごく気持ちがいい…。 こんな快楽を知ってしまったらもう元に戻れなくなりそうだが、もはや今はそんなことなどどうだっていいように思えた。 「ッ、ん…そこ、そこぉ!」 「……分かってるって。はっ、…ここ、だろっ」 「ひゃああッうあっ!あひ、ひぃッん!」 「…っ、淫乱小僧め。自分から腰を押し付けやがって…」 「んァ、ああッ、んああ…ふぁァ、ン」 お仕置きとばかりに、パァンと一度だけ尻を叩かれた。先程までの俺ならば、屈辱で泣いてしまっていたかもしれないが。今の俺は、違う意味で泣き喜んでいる。 …だって、尻叩かれただけで、ビュク…って先走り汁零れちゃった…。 「そんなに淫乱なら、俺の子種も欲しいだろ?」 「ん、っ、……あ、う…中、出し?」 「ああ。強請れよ、おらっ」 「ひゃっ…!ン、あっ!」 ……中出し。 男なのに男の精液を身体の中にぶちまけられる行為。白くて熱くて粘ついた液体が、シャワーのように大量に降り注ぎ込まれる。 そんなの。…嫌なのに、嫌なはずなのに…。 俺の堕ちた身体は、嬉しそうに震えた。 「……あ、っ…、なか…なかぁ…」 「…何だ?はっきり言わねえと分からねえよ」 「っ、んぅ…、中、っ…俺の中に、」 「………、有希」 「うぅ…っ、神田、さんの…精子、ぜんぶ…っ、注いでくださいぃ!」 「…っ、上等」 「ああう!?ッ、んあああッ、ひゃあっ!」 その瞬間。 息が出来ないほど、後ろから激しく突かれた。 「あ…ひゃ、ひぃッ、ん!」 「……ッ、クソ」 「うああッ、んぁ…噛んじゃ、だめぇ…ッ!」 狭い腸内をこじ開けるように抜き挿しされ、腸壁をゴリゴリ擦られれば、俺の絶頂はすぐそこだ。 「あぁっ、んぁあ…ッ、いい…、きもちいいッ」 「出すぞ。…有希の中に、全部…出すぞ」 「ひゃあン、っ、ッ…ん、出して…ぇ!」 「………ッ、は…!」 それは神田さんも同じだったようで。 呼吸の仕方が分からなくなるくらいに乱暴に前立腺を潰され続けていると、俺の中に入っていた神田さんのものが更にでかくなったかと思えば、一気に熱い液体を放出された。 「…ん、ふあ…ァ、ああ…ぁ」 腹の中が…満たされていく。 神田さんは俺の中に全部出し切るつもりなのか、射精しながらも、ゆるゆる腰を動かす。 そうすれば、俺はもはや垂れ流し状態で射精し続けるしかなかった。 「あ……、ん…ふ、っう」 ………暑い。 ただでさえ夏場のこの時期に、狭い室内で男二人抱き合っている。 俺も神田さんも汗だくで、色々な液体に塗れている。 「っ…は、ぁ…あ…ひっく、」 一度思い切り射精したせいで、ふと我に返った俺はまた泣いた。 「……何で、泣く?」 「膝、…痛い」 本当は男のくせに淫乱な雌豚に成り下がって、自分から神田さんのペニスを強請ったことに対しての後悔と悲しみの涙だ。 …だけれども。 それに気付かれないように、俺はごく自然に嘘を吐いた。 いや、嘘ではなく…痛いのは本当だけど。 「…う、ぇ…っ、ひっく、神田さんが、乱暴に動かすから…っ、膝…痛いぃッ」 「………悪い」 タイルでずっと擦れていた俺の膝小僧は、赤くなっており、若干血が滲んでいる。きっと後ろから揺さぶられていたせいだと思う。 マジ泣きする俺に、神田さんは素直に謝罪を述べると、未だに膝を地面に付けていた俺の身体を抱き上げた。 「…こうすれば、大丈夫か?」 「………うん?」 今は床に胡坐を掻いている神田さんの膝の上に座っている状態だ。 確かにこれで膝を酷使する状態は避けられたけれど、一番大事なことが…まだ何も変わっちゃいない。 …なぜ、まだ抜かないの? なんでまた俺の中で大きくなってるの…?

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