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六空間目⑦
「ぁ…?ッ、ゃ、っ、な、んで…何で…?」
……なんで。なんで止めてくれないんだ?
さっきの俺の気持ち悪い台詞と声を聞いただろ?吐き気がするほど、滅茶苦茶気持ち悪かっただろ?
「ッ、ん、ん、ッ、んうぅ!」
頭の中が大混乱を起こしている間にも、神田さんの激しい指マンは止まらない。
……もしかして、恥かしがって小さな声で喋ったから、俺のキモイみさくら言葉が聞こえなかったのかな。
そ、それだったら…。
「…ら、らめなのぉ!」
もっと大きな声でハッキリと喋って、神田さんにゲロを吐かす程の嫌悪感を抱かせるだけだ!
「指、だめッ、っ、ん、それぇ、…あ、へっ、おかしく、なっちゃうから…ァ、中、いじめないでよぉ…っ」
淫乱なメス犬を演じるように、唾液塗れの舌をだらしなく外に出して。アヘアヘ言えば。
今度こそ俺の声が神田さんの耳に届いたのか、指の動きをピタリと止めてくれた。
それに、ホッと安堵する。
…………しかし、それは先程と同じく。一時的なだけで。
「に゛ゃ、ッッんう!!」
再び神田さんの高速指マンが始まった。
しかも、だ。指を二本から三本に増やしてだ。
「ッ、ひぃン!ッ、ひぃン!」
ケツ穴がほじくられるうう!抉られるううう!!
気持ちが良いとか痛いとか、そんなレベルではない。
「きゃ、ッふ!?ん、ぇ、あ、へっ、ん、ッ、ッ!!」
脱肛するッ!ケツを破壊されるッ!
まんぐり返しの体勢でズポズポゴリゴリされている。こんな凄いのAVでも見たことがない。女だったら潮をビューッビューッ噴いているレベルだ。
「ひ、ッ、ぐ…ふ、ぇええっ」
演技でもなく、舌がだらりと出る。俺の顔中は、あらゆる液体塗れだ。
…なぜ、なぜなんだ。神田さんの気力とペニスは、なぜ萎えぬ…。
俺の背中に時々、勃起物がペチペチ、ゴリゴリ当たって不快で。それでいて、まだ性的な目で見られているようで、怖い。
「…………っ、お前さあ…」
「ひぃん…ッ!」
神田さんの、低くて、エロい、熱の籠った声が浴室内に嫌に響いた。
喋ったのと同時に、これ以上入らないという奥の奥を神田さんの骨太な指でゴリッと抉られて、馬の鳴き声のような声が漏れる。
「分かっていて、俺を煽っているのか…?」
「っ、ん、ぁ、奥、おく、にぃ…ッ」
「……エロい、顔……」
「ゆび、ッ、ゆびぃ…っ、んぁ、っ、そこぉ!奥にぃ、…あ、当たってる、からァ、んひ、ぃ!」
「当ててんだよ」
「あ、へ、っ、ふァ、っ、ひぁっ、だめッ、それ、だめッ」
「………何で…?」
「……あっぅ、なかぁ、壊れちゃうからぁ」
「っ、本当に……、抱き壊すぞ、馬鹿……っ」
丸く整えられている爪先で、ゴリゴリしたところ(多分、前立腺)を潰す勢いで苛められる。
俺は声にならない悲鳴を上げた。
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