1 / 5
第1話
パシン、パシン。
真っ暗な部屋に響く、ゴム製の鞭がしなる音。たった1本のロウソクが、絡む二人の裸体の影を壁紙に写している。
「っあぁ! サミュエルさま……っ!」
「なんだ、マクシミリアン。口答えか?」
「い、いえ! 申し訳ありません、気持ち良すぎて、また達してしまいます……」
「……ふ、変態だな」
サミュエルは鼻で笑い、ゴム製のジャバラ式の鞭を、喘ぐマクシミリアンの背中に振り切った。天井から垂らされたロープを白い裸体に縛られたマクシミリアンは、背中に走る赤い線にブロンドの髪を揺らして歓喜した。コックリングで締められた彼のモノは腹に付きそうなほど固く反り立ち、ダラダラと零れる透明な先走りが床に水溜まりを作った。
「リングを嵌めていると言うのに、どうしてこんなにやらしい液体が垂れるのだろうな?」
「も、申し訳、ありませ……あぁっ!」
両乳首にサージカルテープで止められたローターが微振動を始める。サミュエルがスイッチを入れたのだと気付いた瞬間、再び鞭が背中を叩いた。白いマクシミリアンの身体に、綺麗な赤が描かれる。
「このいやらしいペニスにも、お仕置きをしなければ」
「あぁ……サミュエルさま……」
「まぁ、これすら貴様にとっては快楽だろうがな」
パシン、マクシミリアンのペニスに鞭がしなった。コックリングで抑えられている筈のそこから、白濁が吹き出してサミュエルのスラックスを汚した。
「サミュエル……さまぁ……」
口からはしたなく涎を垂らしながら、マクシミリアンは嬉しそうに意識を飛ばした。
ともだちにシェアしよう!