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1.登場人物・ストーリー
【登場人物】
メインキャラ
佐脇 志童 (23歳)犬神憑きの青年。幼なじみの天心の拝み屋事務所でアルバイトをしている。
幡山 天心 (23歳)志童の幼なじみで拝み屋。有名な拝み屋の家系の十五代目なのだが、実家とは別で個人事務所を構えている。
その他のキャラ
依頼人の女性(30歳くらい)
蛇女
【ストーリー】
《起》
主人公の佐脇志童は、幡山天心の拝み屋事務所でアルバイトをしている。
志童には物心ついた時から、犬神さまが憑いていた。
そんな志童の中の犬神を霊力で封じ込めてくれているのは、幼馴染の天心。
とはいえ犬神は強い物の怪で、体から切り離すことも完全に封じ込めることもできない。
それで天心は志童をそばに置き、面倒を見てくれている。
ある日、拝み屋事務所に蛇女に憑かれた女性がやってくる。
女性は夫の浮気の原因が悪霊か何かに違いないと言い、そのお祓いを頼みにきていた。
女性と蛇女を切り離せればいいのだが、本人が憑かれていると気づいていないので少々厄介。
《承》
ところが蛇女は女性から離れ、帰宅時に一人になった志童の前に現われる。
蛇女は新しい宿主として志童のことを狙っていた。
志童は物の怪に好かれる体質らしい。
蛇女に噛まれたショックで犬神の力が表に出てきてしまう志童。
半妖の状態になり蛇女と戦うが、意識を失ってしまう。
そこへ天心が助けにくる。
気づくと天心に抱き起こされていた志童だが、半妖の状態では欲望を抑えきれず、強引に天心の体を求めてしまう。
《転》
翌朝。志童は天心の背中が自分のせいで傷だらけになっていることにショックを受ける。
それから再び蛇女に襲われる志童だったが、天心を傷つけることを恐れて彼を呼べない。
このためピンチに陥ってしまうが、志童は考えを変えようとはしなかった。
自分の身より天心が大切な志童。
《結》
そこへ天心が自から駆けつける。
天心は自分を呼ばなかった志童を怒るが、それは愛ゆえだった。
なぜ助けに来たのかと聞く志童に、天心は「好きだから」と答える。
そして蛇女を華麗に始末した。
それから志童が背中の傷のことを気にしていると知った天心は、「安心しろ、次は俺が上だから」と宣言。
求め合う関係が迷惑でないと知り、志童は満たされた気持ちだった。
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