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登場人物・ストーリー
【登場人物】
・波多野:高校二年生。思いやりのある良い子なのに、なぜか昔から不運体質で、変な人に好かれやすい。一度懐いた相手にはとことん従順で疑うことを知らない純粋な性格。
・夏野:高校の体育教師。27歳。爽やかでさっぱりとした性格でどんな生徒にも隔てなく接する。その性格と容姿のため、男女ともに人気。
……と思いきや、心の中にはどす黒い感情を持ち合わせている。波多野のためには、どんな犠牲だって払う。病んでる。
【ストーリー】
《起》
痴漢に助けてもらった時、父親が亡くなったとき、引き取ってもらった叔母たちに虐待をされてた時、波多野は何度も夏野に助けてもらい励まされていた。
《承》
そんな自分にとってのヒーローのような存在である夏野に、なにか恩返しをしたいなと考える。
《転》
しかしそう思っていた矢先、波多野は夏野に「何か悩み事があるんじゃないか?」と聞かれる。自分が役に立ちたいと思っていたにも関わらず、微妙な態度の変化に気付かれて悩みをぶちまけるように促された夏野は、「この人には敵わないなぁ」と思い素直に打ち明ける。
……夏野の悩み、それは『初めて女の子に告白をされた』ということだった……。
《結》
『波多野が女子に告白をされた』。それを聞いた夏野は、心の中で闇を吐き出す。爽やかで頼れる先生と思いきや、実は夏野は波多野へと歪んだ愛情を持っていた。波多野を誰にも渡したくない夏野は、その告白をしてきた少女が他の男とキスをしていたと嘘を吐く。
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