〇放課後の教室（夕方） 教壇のところで隣同士で座ったまま 先程動揺夏野が波多野を抱き締めている。 優しい笑みを浮かべる波多野と。 無表情の夏野。 波多野「まあ、かくいう俺も、先生離れできそうにないけどね」 夏野「……それでいいじゃねえか」 波多野「だめだめ。俺は、早く自立できるようにならないと。先生だって、いずれは素敵な女性と結婚するだろうし。いつまで経っても、先生には迷惑掛けられないよ」 夏野「…………」